週末から、京都大学の山中教授がノーベル賞を受賞したという話題がずっと報道されています。昨夜からご本人のインタビューを拝見しているのですが、本当に真摯に研究に取り組まれている姿勢に胸を打たれました。ファンになって応援する方が多いというのもうなづけます。
”ノーベル賞をとるほどの人”というと、何だか別世界に住む超人的な人のように思いがちなのですが、この方の場合、”外科医として手術が下手だったことが転機になった”とはっきり語られることに親しみを持てました。もちろん、この”道を変える”ことも、努力と熟慮を重ねてのことだと思いますが、挫折の向こうに道があった、という語りは、多くの人を勇気づけると思います。
教授は50歳になったばかり。ほぼ同世代です。キャリアも中盤~後半に差し掛かると、同世代でも色んな形で道が分かれてきているのに気づきます。充実したキャリアを構築するのには3つの要素があるのではないかと常々感じています。それは1)お勉強ができること(頭がいいこと+努力の結果)2)人とのご縁を築ける人間としての力3)道を決める力 です。
この頃、この”道を決める力”を感じる機会が増えてきたこともあり、今回の山中教授のコメントは、より印象深いものになりました。