梶川貴子のつれづれスパ日記：ウェルネスアリーナ

富山ガラス工房

富山ガラス工房で、吹きガラス体験コースに参加してきました。

体験専用の棟で、広々！

陶芸は手びねりなど、気軽な印象がありますが、ガラスは高温との勝負。体験といえど、緊張します。

この体験コース、かなり本格的です。まずは自分が作りたいものをスケッチ。おおよその色合いも選びます。そのデザインに沿って、スタッフの方が材料を準備してくださって、説明を受け、制作開始。体験１名に、２名がかりで面倒を見てくださいます。

とっても説明が丁寧で、手を置く位置から体をサポートする方法まで的確なので、安心して参加できました。そして、完成したのが、コレ！

我が家では、一輪挿しが活躍しているのですが、少し高さがあって夏らしいものが欲しかったのです。思い通りの仕上がりに大満足！１週間ほどで自宅に郵送されてきます。

こうなってくると、だんだん欲が出てきて、テーブルまわりの彩りに、カトラリーレストが欲しいなあ、とか横長のお皿が欲しいなあ、とか夢が広がります。

工房の敷地内には、カフェがあって、ガラスの器に入ったドリンクやデザートが楽しめます。お水を入れるコップも、それぞれ違うデザイン。お水を飲むだけなのに、とっても満たされた気分になりました。

ちなみに、大阪のALL THAT SPA OSAKAに置かれているガラスアートは全て工房所属の作家さんの作品です。（やはりプロの作品は違います）

チャクラをテーマにしたい、とお願いしたところ、それぞれの色が持つメッセージを形にしてくださいました。まさに、究極のオーダー、とっても素敵な空間になりました。

完成品の購入はもちろん、オーダーもでき（このキャッチボールがまた楽しい！）、そして自分で作ることもできる。富山ガラス工房は、キラキラ光る、玉手箱のようなところです。

富山旅行の際には、立山＋お寿司＋ガラス工房の組み合わせをお薦めします。

 

衣替え

６月１日から衣替え。官庁や学校など、公の施設では、一斉にドレスコードが変わります。

いつもの風景なのですが、今年はとっても意識しました。何故ならば、今年は着物を着ているから（笑）！昨年１１月から着物を着始めて、初めての夏。う～む夏はどうするか、お茶のお稽古も夏は洋服にしようかなあ、と思っていた矢先、どうも夏もそれなりにお茶会があるらしい、ということを知り、夏着物を揃えることにしました。

あれこれ読んでわかったことは、着物には夏期に３つの区切りがあるということ。６月の単衣、７月～８月の夏物、９月の単衣。単衣は袷の着物の裏が無いもの、と記してあったのですが、着物屋さんに聞きにいくと、そう簡単ではなく”夏に向かう単衣”（涼しげ）と”秋に向かう単衣”（秋の情緒があるもの）は、素材も柄行きも違う方が良いとのこと、おまけに、お茶をやるなら居敷当て（下半身部分だけ裏を付ける）が必要ですよね～とか言われて、ちんぷんかんぷん。そして絽にも竪絽と絽があって、竪絽は６月から９月までいけるけど、絽は７月～８月まで。

ああ・・・そうなんですかあ（遠い目）。そんな私に追い打ちをかけるように、長じゅばんも絽に変えて、帯もそれに合わせて、と話は続きます。何せ、自分が持っていた”夏にぴったりねえ”と言われて２０年近く前に作った紬が、単衣だと気付いたのがつい数週間前で、そういえば”一緒に長じゅばんも作っておきますね”と言われて作ったのは、襟が楊柳とか言う夏向きのものだったことが判明。本当に意味が解ってなかった・・。

それにしても、改めて感じるのは、日本の季節感の細やかさです。素材があって、色があって、質感がある。この複雑怪奇な美意識は日本ならでは。

例えば、この帯

紅葉だけど、秋じゃないのです。色合いと水流を表す図案から”夏もみじ”と解釈され、新緑美しい５月～６月にぴったり。加えて、いくつかのもみじには、ほんのり黄色と朱が挿してあるので、初秋（９月～１０月）にも向く帯だそうです。大切なポイントは、”綴れで暑苦しくないけど、透けてないこと”です。

もっと夏が進むと

葡萄模様のこういう帯。ポイントは”透けていること”　夏向きだけど色がやや濃くて、織が詰んでいると、秋はじめでもOK

で、こういう透け感が強くて、色も白っぽいと、まさに盛夏向け。

日本の気候がそれだけ繊細なのか、日本人の美意識故に、この細かさになったのか。奥が深すぎる日本の夏でございます・・。

スパのトリートメントの地域性にも、気候は大きく影響します。アジア系やハワイ系のスパも素敵だけど、この奥が深い日本の気候には、もっともっと細やかな季節対応が必要なのです。かくして、七十二候をせっせと勉強中。

 

木村孝先生のお話

ある集まりで、初織研究家である木村孝先生のお話を伺う機会がありました。主賓としてお祝いの挨拶に立たれた先生、もちろんこの日も素敵なお着物姿。温かく示唆に満ちたお話で、随所に関係者への細やかな配慮がなされた内容でした。

あまりに感動したので、先生にご挨拶し、最新の著書にサインをいただきました。

先生は、なんと９５歳！しっかり舞台に立たれ、お話されるその姿は、優雅そのものです。お肌もツヤツヤ！

どうしたらこんな風に素敵に年を重ねられるのだろうかと思い、帰宅後先生の本を読んでみました。（実は他の本も持ってます）

先生は、京都の染物店に生を受け、その後染色一筋に歩まれたキャリアウーマン。家業があったとはいえ、この時代に女性が仕事をするには、大変なご苦労があったと思います。ご結婚後の海外生活の中でも、ご自身の作品を発表する機会を持たれ、大阪万博でも、日本の文化を紹介する大役を担われています。そんなお仕事を経験されて、今でも多くの人々に慕われ、にこやかにお話される姿に、憧れます！

本のタイトルは、”きもの春秋”なのですが、とても多くの学びのある本です。特に、先生の柔軟な考え方にははっとさせられました。

 

かごが好き

私は、かごのバッグが大好き。ちょっと季節は早いのですが、昨年購入したかごバッグ（一応夏着物用）がすでにヘビロテ中。

野菜やパンを買いにいくときは、年中コレ。

レザーバッグも、かごテイスト（編んである）が好きなので、ボッテガのイントレチャートが大好き。

ゲリラ豪雨用に、水に強いのが欲しいなあ、と思っていたら、ピッタリのアイテム発見！

ビニールで編んであるので、水着も大丈夫よ～、A4も余裕で入るわよ～（働く女はこの言葉に弱い）と薦められて即買い。

晴れの日も雨の日も、かごバッグでお出かけ準備万端！