今年の夏も、6月からの真夏日続き・大雨・雹と大荒れでした。毎年異常気象とニュースで騒いでいますが、徐々にこれが当たり前になっていくのかもしれません。
普段でも、空模様があやしい日に外出する際は、雨に強い素材のパンプスを履いたり、晴雨兼用の日傘を用意したり、ゴアテックスの薄手のパーカーを用意したりと、まるでアウトドア並みの準備で出かけます。変化の多い天気の中、快適に過ごしたいと思ってアイテムを探しに行くと、素材の進歩にビックリします。
着物用の草履は、雨に弱いです。まず、底から雨が染みてきますし、老舗の草履は底が滑りやすく、危ない思いをしたことも何度かありました。世の中素材が進化しているんだから、草履も何か無いかなと、探してみたところ、ありました!それがカレンブロッソの草履です。
http://www.calenblosso.jp/item/index.html
ミッドタウンの中に店舗があったため、使いやすい白地のものを作ってみました。
横から見るとこんな感じ。
かかとは高めですが、安定感があり、ずっと歩いても大丈夫。靴よりはるかに楽です。以前老舗ブランドの草履を履いていたとき、鼻緒が痛くて本当に辛い思いをしたのが嘘のよう。この色の組み合わせが気に入って、布地ベースとエナメルベースの2足をヘビロテしています。
これに気を良くして、カジュアルな組み合わせも作ってみました。
かかとが低いバリエーションもあります。
アマゾンなどのサイトで、仕上がり品を購入することもできますが、こちらの草履はオーダーがとっても楽しいのです。台の高さ、色、表面材の材質や色、それに鼻緒まで組み合わせられます。フォーマルなものから、裸足で履けるカジュアルなものまで、組み合わせは自由自在。お店の方が丁寧にアドバイスしてくれます。
リサーチ好きの私は、草履もあちこちで相談してみました。百貨店から銀座の老舗の草履やさんまで。大抵のお店では、かなり高額な商品も扱っているのですが、ワクワクするような接客は無く、着物と同じく、べからず&できませんの嵐。老舗ならではの専門性や丁寧な接客を期待して出かけましたが、かなりがっかりしました。
一方、カレンブロッソのお店では、そんなガッカリ感がありません。店頭に出向く時間が取れなかったときに、ネットで注文しようかと思ったことがあったのですが、ショップスタッフの笑顔を思い出し、やっぱりお店に行きました。あーでもない、こーでもない、と一緒に悩んでくれて、数週間後に受け取りに行ったとき、”できましたよ~、やっぱりこの組み合わせで良かったですね!”と宝物のように手渡してくれました。
まさに、”顔の見える接客”。商品の良さはもちろんですが、買い物のプロセスそのものが楽しい!楽しい時間を通して、学ぶこと・感じることがたくさんあります。