行ってきました。歌舞伎版の「風の谷のナウシカ」
超話題作なので、無理かな~と思って半ばあきらめていたところ、”ご一緒しましょう~”とのお誘いが!!ありがたや~ありがたや。
場所は新橋演舞場
ワクワク感溢れます。開幕前にしっかり予習
尾上菊之助が、舞台で負傷した後だったので、演出には若干の変更が加えられていて、飛んだり乗ったりのシーンはほとんどありませんでした。ネットでは、それを残念がる声もあるようで、どうなのかなあ、と思いつつの観劇。
私の印象は、”菊之助素晴らしい!”の一言に尽きます。セリフの一言一言に魂がこもっていて、本当にじっくりと聞き入りました。比較は難しいと思いますが、個人的には、飛びものや乗り物が無くて良かったかな、と感じました。
そして、改めて、ナウシカの原作を読んでみようと思いました。世界が汚染されて、人が生きられないような環境になっているのに、まだ国同士で争っている、というのがストーリーの背景で、実はとっても深い話だし、今の環境問題を予見していたようなストーリー。そして、親子と言えど信じられないとか、兄弟同士の争いとか、これも悲しいけれど今の社会では良く見聞きするようになってしまいました。菊之助のセリフまわしとか、歌舞伎という舞台での人間模様は、深い問題として認識させてくれました。
ジブリの優しいトーンのアニメーションや、ナウシカの可愛らしさ+安田成美の歌で、何となくほわ~っとした気持ちになる映画でしたが、その裏をもっと考えた方が良いのかも。
この舞台、菊之助の熱い想いの結晶なのだとか。(パンフレットで読みました)負傷しても舞台に立ち続けたこと、昼夜通しの講演でも、最後までまったく”気”が途切れることなく、ナウシカのメッセージを伝え続ける姿勢に、じーんときました。
いい役者さんだなあ・・。
あまりの美形ぶりに、役者としての個性をあまり感じなかった私ですが、今回の舞台は、とっても良かった。こういう舞台を見ると、とっても勇気づけられます。
やりたい事を形にすること、やり遂げること、本当に素敵です。