今年の5月に富山にオープンしたばかりの楽翠亭美術館。私が大好きなリバーリトリート雅楽倶の系列です。広大な庭を持つお屋敷をモダンかつ機能的にリフォームし、美術館として使っていますが、リフォーム直後はゲストハウスとして使用しておられたのだそうです。よく見ると、中にバスルームやベッドルームもあり、バスルームの洗面台はリバーリトリートのものと同じデザインでした。
入場料は1500円と美術館としてはやや高めなのですが、豪華で歴史あるお屋敷をゆっくり堪能できるので、その価値は十分にあります。この期間は、篠田桃江さんとガラス工芸とのコラボでしたが、この作品のほとんどは、オーナーもしくはその会社で保有しておられるとのことでした。
展示も、この建物・作品をよく理解した形になっており、以前訪れたパリのマルモッタン美術館(モネ)を思い出しました。以前は、白磁と青磁が展示されており、これも同様にオーナー所有のものをメインにしているとのことでした。
今回のガラス作品は、リバーリトリートに飾ってあったものを一部運んでいる、との支配人のご説明でした。そういえば、何となく記憶にある雰囲気。ホテル・美術館を経営するオーナーが(メインの事業は他にあるそうですが)こうやって地元で活躍する作家の作品を買い上げ、かつきちんと多くの人に見ていただける美しい場を提供しているなんて、本当に素晴らしいと思いました。こういったサポートを得られているアーティストは幸せです。
8月号の和楽にも掲載されていて、興味のあった美術館。富山ツアーの行程に入れていただいて充実の時間でした。市役所の皆さん、ありがとうございます!