茶道お稽古の基本、水屋仕事。お道具の扱いからお点前の準備、後片付けまで、この水屋仕事ができないと、一服の茶を点てることもできません。
お茶のお稽古を開始する前に、まずは1冊購入
先輩に勧められて、追加購入。イラストが多くてわかりやすい。
炭の扱いとか、釜の扱いなどの上級編にたどり着くには、まだまだ時間がかかりそうなのですが、建水やお茶碗を洗う、仕舞う、棗や茶入れに抹茶を入れる、仕舞うだけでも、色々勉強になります。
そもそも、この水屋仕事は、先生が手取り足取り教えてくださるものではありません。先輩の動きを見て学ぶ、真似て盗む(いい意味で)ものです。初心者の準備状況は、それはそれはお粗末なもので、場所は取る、時間はかかる、危なっかしいの3拍子が揃ってしまい、お茶室で待つ先生も、気が気ではない様子。そんな私たちに、大事なお道具を使わせてくださることに、毎回感謝の連続です。
”茶道は決まり事が多くて窮屈”とおっしゃる方もおられるのですが、この水屋仕事一つとっても、とても理に適っています。
置く場所、置き方、手入れの仕方、準備しておくもの、その全てが、気持ち良くお点前でき、お客様に美味しくお茶を召し上がっていただくために、熟慮されています。そして、何より水屋はとても綺麗です。
最初は、お道具を傷つけることが怖くて、遠巻きにしていたのですが、早めの時間から準備に加わり、最後の片づけまで居ることを繰り返しているうちに、少しずつわかるようになってきました。自分なりに目標を決めて、”やらせてほしい”とお願いし、お道具に直接触れる水屋仕事を任せていただけるようになりました。
道具は両手で扱うこと、洗い物は一度に一つだけ、安易に重ねない、水を通して使い、きちんと乾かして仕舞うこと。当たり前と言えば当たり前のことなのですが、ついパパっとやる癖が出て、片手で扱ったり、2つを同時に洗おうとして、”梶川さんっ!”と注意を受けて、はっとしたり、まだまだ失敗の連続ですが、日々進歩中(だと思う)。
スパのパントリー(準備室)や事務所に行くたびに、これは一度大改革せねば!との思いを新たにしています。うちの場合、それぞれに設計が異なることもあり、パントリー一つとっても、トリートメントルームの収納一つとってもバラバラなのですが、それでもできることはあるはず。このテキストを私が買ったように、新人にとっては手探りの状態なんだろうなあ、やっぱり見える化した方がいいだろうなあ、など、私自身”新人”の立場になって、考えることも様々です。
だからお稽古事は楽しい!