出版業界では”自己啓発””ハウツー本”の分野は手堅い需要があるそうで、ある周期で取材や出版の打診が来ます。こんな大それたことは言えないと思って、これまでずっとお断りしている分野なのですが・・。
ある編集者に”そうはいっても、心がけていることぐらいあるでしょう?”と言われてう~ん・・。
敢えて言えば、素朴な母の教えでしょうか。1.正しい日本語を話す(母はアナウンサーだったこともあって、間違った日本語を使うと、都度注意する人でした。よく辞書も出てきた・・子供の頃は苦痛だったけど、今となってはふか~く感謝です)2.お礼状を出す(かならず手書き、必ず速攻お礼状、というわけで、よく添削されたものです。私は大人になるって素敵なお手紙を書けることだと思っていました。)3.嘘をつかない(ちょっとお勉強ができると、よく見せたがる、威張りたがるのが人間の性、背伸びする→嘘をつく→下手に知恵がまわるとおおごとになる→人生破滅、と繰り返し聞かされました。大風呂敷もやや嘘に近いととらえていたようです。これは何か実体験があったのでしょう、身近な例とか)
これまで色んな組織で色んな方々とお仕事してきましたが、最近はこの3つの大切さを特に感じます。私が尊敬する人たちは、人とのお付き合いが丁寧。バタバタしてしまって、ちゃんとできていないことが多いのですが、お手紙をいただいたりすると、”ああ、いいなあ~”と思って、お返事をせっせと書いたり。
あれやこれやと考えるより、基本はちゃんと丁寧に、ということなのではないか、などと思ってしまう今日この頃。