私の悲願だったスープが発売になってから2か月が経過しました。オフィス近所のナチュラルローソンで大量陳列されているのを発見したり、アウトドアショップのフリーズドライコーナーのど真ん中に置かれていたりと、私の生活範囲でも見かけるようになりました(かなり嬉しい!)
”なぜスープを作ったの?”とのご質問をいただくので、少しご説明したいと思います。
もともと私とスパの関わりは、ホテルからスタートしました。開業時のウィンザーホテル洞爺は、化学調味料も冷凍食材も一切使用しない、との方針でした。購買部門には試練の日々でしたが、ゲストにとってはこの上ない食環境が用意されていました。スパのランチでも同様で、新鮮な食材を使用したスムージーやスープをご用意していました。スパキュイジーヌは、特に食材のこだわりを大切にしています。
ウェルネスライフを語る上で、食はとても大切な要素です。とあるビジネス誌で連載を持つことになったとき、スパキュイジーヌや、有機野菜のことを書いて原稿を送りました。すると、担当編集の方から(女性)”梶川さん、とても素敵だと思うのですが、私には実践は無理ですね・・。こうあるべき・したいとは思いますけど。現実的にはコンビニで、野菜サラダを買うとか、炭酸飲料の代わりに野菜スープを買うぐらいが精一杯です。”というメールをいただきました。
そこで、コンビニで購入できるもので、少しでも体に良いもの・・・と思って探してみて愕然としました。野菜スープなのに、裏面に野菜の記載が無いのです。あらゆるエキスや添加物の名前が羅列されている商品なのに、表の写真にはおいしそうな野菜の写真が。買って帰って飲んでみたら、後味が悪く、舌がチクチクします。一口で捨ててしまいました。
その時から、いつかチャンスがあったら、”手軽で本当に栄養のある野菜のスープ”を作りたいと思っていました。せっかく”少しでも野菜を摂らなきゃ”と思って購入したものが、摂取できないどころかむしろ体に悪いなんて・・。
アマノフーズから発売している”ポタベジ”の裏面には、見慣れた材料しか並んでいません。字数の関係で詳しくは記載していませんが、シンプルに”塩””砂糖”と書かれたものも、精製されていない天然塩やとうきび糖を使用しています。この調味料で、野菜の本来の美味しさを引き出すことができます。だから手作りの味そのもので、後味もさらりとしているのです。パッケージの版下を作成する際、材料表記のスペースが余ってしまったので、その野菜の特徴を紹介することになりました。それほどシンプルな材料構成なのです。
多くの”野菜スープ”は、フリーズドライでも100円程度で販売されています。パウダーのカップスープは30円ぐらいからあります。でもこの商品にはほとんど野菜は含まれていません。それに対してポタベジは230円です。230円には、可能な限り安全安心の旬の野菜の調達コストと手作りでの加工代、それに天然素材の調味料のお値段、フリーズドライ加工の費用が含まれています。野菜”風味”のでんぷんと化学調味料のスープに100円払うか、野菜のスープに倍額払うか、それは個人の価値判断によるところです。
ポタベジの写真は、現物で撮影しています。真ん中に乗っている野菜は、全て手でトレーに乗せています。この量も、撮影時に、現物をネットに開け、同量の具材が含まれているかどうか確認して、撮影しました。私もいつも立ち会っていますが、これには驚きました。これがアマノフーズの方針なのだそうです。
秋冬向けの商品も、もうすぐ仕上がってきます。これもまたとっても美味しいです!