直しに出していた着物と帯が届きました。寸法のお直しはお願いしたことがありましたが、今回は、染め替え+洗い張り+仕立て直しのフルコース。
もともと、母が来ていた白大島だったのですが、やけ(というらしいです)がひどく、とてもそのままでは着用できない状態。(元の写真も撮っておけば良かった!・・・)ついでに帯も結構ボロボロ。
悉皆屋さんに相談に行ったところ、この時代、中古の大島を買った方が安いですよ、と言われたものの、形見なので何とかしてほしいと頼んだところ、そういうことなら全力でやりますよ!との心強いお言葉。
染め替えが終わった状態で色確認、それでもやけが見えてしまうところを、仕立てでどうカバーするか、と何度も細かな確認を重ね、仕上げていただきました。
”ちゃんと出来ましたよ~”の声と共に登場した着物。新品としか思えない!凄過ぎるニッポンの職人技!!
ちゃんと大島の織は残すように色を調整してくださいました。ちなみに、帯は、やけがひどいところは切って柄を合わせて付け帯に。
お茶のお稽古復活を機に、着物を着るようになったのですが、知れば知るほど、奥が深い。
そして今回、”形見なので何とかなりませんか?”との私の言葉に、本当に真摯に応えてくれた悉皆屋さん。とっても誠実に丁寧に、この手間のかかるお直しに付き合ってくれました。
その気持ちもこもった、素敵な一枚になりました。