新国立競技場問題にエンブレム問題と、ご難続きの東京オリンピック2020。
白紙白紙続きで、最終的に開催まで白紙にならなきゃいいけど。世論で。
なぜにネガティブなパワーがネット上で炸裂するか。それは、どこかに〝そんなにお金をかけて、オリンピックやってる場合じゃないでしょ?”との気持ちがあるから。開催決定で、一旦は盛り上がったオリンピック。でも、とってもハードルの高い開催賛同だったことを思うと、わずかなミスでも以前の気持ちに戻ってしまうのです。
”コンパクトでお金をかけずにやります。震災復興をアピールします。これを機に、東京のインフラを強靭なものにします。東北復興を後回しにはしません。”
という感じでスタートしたと思っていたのですが、実際に進んでくると、凄まじい状況。
極めつきは、森元首相の”日本がたった2500億も出せないのかね”の発言。この人、以前も”レイプは元気があって宜しい”と言ったぐらいの非常識人なので、本当に人前に出てきてほしくないと思うのですが、なぜかいまだに要職にあって、出てくるんですよね。
日本は借金大国で、2500億円なんて出せないんですよ。エンブレムが変更になった費用も税金では出せないんですよ。いつ地震がやってきて首都機能がマヒするか予測できないんですよ。そもそも、2020年までに地震が来て、オリンピックどころじゃなくなる可能性もあるんですよ。そもそも、福島の収束もできていなくて、台風や地震が来るたびビクビクしている中、な~んとなくモヤモヤしているのが、首都圏の空気だと思います。
2011年の震災の後、日本は脱原発で自然エネルギーを活かした、コンパクトな国を目指せるチャンスがありました。それは世界に示せるモデルになれる可能性があったはずです。でも、原発再稼働に舵を切り、借金をますます増やす道を歩んだあたりから、今回のオリンピックのコンセプトが見えなくなってきたのだと思います。2020年、いったい何を見てほしいのでしょう?
安倍さんの”国民に祝福されるオリンピック”はすでに存在せず、この言葉をテレビで聞くたびに、果てしない距離を感じます。そして、この言葉を聞くたび、この人は本当に浅いなあ、と思ってしまうのです。