週末、社中での初風炉の茶事でした。
茶道では、秋~春の時期には炉を使い、暑くなる春~秋の時期には風炉を使います。その切り替えを楽しむ茶事です。お稽古を始めて、最初に参加した茶事が、この初風炉でした。何が何だかわからず過ぎた昨年から1年、今年は、もう少し流れがわかるといいな、と思っての参加です。
うちの社中では、懐石料理も手作りです。これも昨年、本当にびっくりしました。お茶の点前だけでもふ~ふ~言っている中、しつらえ、お料理・・、もう頭いっぱい!という感じだったのですが、何度か参加するうちに、この”手間がかかる”ことが、学びであり、もてなしなのだ、ということが、少しずつわかってきた気がします。
今回は、お料理の材料買い出しから参加しました。早朝、築地集合です。献立は先生が考えてくださっており、必要な材料をどんどん買っていきます。魚屋さんから始まり(最後にピックアップします)、乾物、野菜、漬物とまわり、準備中にいただくお昼もここで調達します。
お稽古場に戻り、手分けしてお掃除、器やお道具を出して、乾拭きしたり寄合に出す準備をしたり。合間に先生からお道具の説明を受けます。(まだ上手にメモを取れず・・)水屋組は、黙々とお料理を作ります。
そして、お茶事当日。もてなす側と、もてなされる側に別れての稽古茶事スタートです。もてなす側は、亭主と半東が、お茶を点てつつ会話で盛り上げていき、水屋はピッタリのタイミングで常温だったり熱々だったりのお料理を出していきます。もてなされる側は、ほどよいペースで食し、食しながら懐紙などで器を綺麗に保ちつつ、最後に出される湯で、器を綺麗にし、お箸も清めます。お箸を清め終わったら、音を立てて盆に落とし、終了の合図をします。
チームワーク良く、スムーズに進むと、本当に楽しく清らかな気持ちになる、至福の時間です。お天気も良くて、風も爽やか、障子から漏れる光は本当に綺麗でした。
お茶事で学ぶことは、都度たくさんあるのですが、”もてなし”は、同席した人皆の気持ちで成り立つもの、そして、もてなされる側の姿勢の大切さを感じた日でした。
新米の私としては、問答のごく一部しか理解できていなかったり、お詰めとしてテキパキ動くつもりが、座椅子(使っている・・)の出し入れにモタモタしたりと、まだまだ課題の多い一日だったのですが、帰宅後、ただグッタリしていた昨年よりは、進歩したかな~と感じる今年でした。