「カネを積まれても使いたくない日本語」という強烈なタイトル、しかも著者は、内館牧子!早速購入して読みました。
帯のコピーがまた凄い!”その言葉、バカに見えるわよ””愚かな日本語があなたを滅ぼす”。強烈ですが、まさにその通り。
若い芸能人の言葉遣いがヘン、というのは以前からありましたが、今やアナウンサー(特にフジテレビの女子アナ)の言葉遣いがおかしいのは日常茶飯事、政治家ですらまともな言葉遣いができる人の方が少数派(安倍さんもヘン)という状況です。この間は、岸田外務大臣もちょっと・・。
言葉遣いというのは不思議なもので、学生時代は、正しい言葉遣いをする人なんて優等生で窮屈なので、人気者は敢えてちょっと雑な言葉を遣います。この本にも登場する、(元)国民的人気男性アイドル。”オマエ””ぶっちゃけ”あたりは、彼が流行らせたスタイルです。20代の若かりし頃、この言葉をさり気なく言う彼は、何と素敵に見えたことでしょう。ちょっと茶髪で長髪で。
が、その彼も今や40代半ば。ちょっと緩くなった体型+茶髪+ぶっちゃけは、イタイ印象しか与えません。若い頃と同じことをしても、年代によってカッコいい→イタイ→頭わるっと変化してしまうのが、”年相応”ということなのです。こういうのは、テレビを観ていると実感します。
この言葉遣い、就職してから直るかと言えば、難しいものがあり、手間も時間もかかります。技術の習得はできても、習慣を修正するのは至難の業ですし、会社がやることでもありません。親御さんも学校も、どうして放置するのか、不思議で仕方がありません。一生のことなんですけどね。
自分の日本語に自信が無い方、この本、読んだ方がいいです。かく言う私も、ドキッとすることの連続でした。学びなおします・・。