ALL THAT SPAボディケア製品 Apaisanteのシリーズには、熊本のネロリが入っています。水俣のオーガニック夏みかんから採れる蒸留水とオイル。そのもの作りの経緯は、「SPA IN LIFE」にも詳しく紹介しています。
そのネロリの花が咲くシーズンがやってきました!お誘いいただき、ワクワクしながら水俣に向かいました。東京からですと、東京→福岡(飛行機)博多駅→新水俣駅(新幹線)です。
山いっぱいの夏みかんの木!
入り口には、収穫用のケースが山積み。有機、減農薬、生食にこだわっている農家さんです。加工食品についての質問をしたところ、味が全然違うので、旬のものを食べて欲しいんだよねえ、とのお話。山には複数の種類の柑橘が植えられているのですが、花の香りはまちまち。夏蜜柑の香りの濃厚さは群を抜いています。
木々の間に入っていくと、白くて可愛らしい蕾と花!
今年は開花が遅くて、蕾のものも多いのですが、お花からは、何とも言えないいい香りが広がります。
花摘みの前に、花の摘み方についてレクチャーを受けました。まず、このたわわについた花の蕾ですが、このうち実になるのはごく一部。95%ぐらいの蕾は、咲いてもそのまま地面に落ちてしまうのだそうです。剪定して枝ごと落とす場合もあれば、花弁が落ちてしまって残らない場合も。だから、この時点での花は”いくらでも採って!!”という存在なのだそうです。特に枝の下の方に固まって付いている蕾は、果実になりにくいため、花摘みに活用してほしいとのこと。一方で、”これは残して!”と言われたのが、このあたり。
枝先+新芽+蕾が離れて付いているこの枝には、良い実が付くとのことでした。
花を採取するということで、本業(実の採取)に影響が無いのかな、と訪問前には少し心配していたのですが、むしろいい手入れになるようでした。まさに共存共栄!農家さんとの信頼関係あってこそ成り立つこの花摘み。
この花が蒸留を経て凝縮され、そのエッセンスが製品となってスパに到着する、そしてその恵みをゲストに届ける、というこの繋がり。何だかとっても感動しました。作り手さんの顔が見えて、その木々の個性も見えて、花が語りかけてくるようでした。
この木々が育っている環境は、海のそばの山の傾斜地。海の向こうは天草です。
リゾート育ちのネロリなんです。