先日、エステティックグランプリ(通称エスグラ)のグランプリファイナルを見に行ってきました。会場である横浜パシフィコの最寄り駅、みなとみらいに降りると、美容業界っぽい雰囲気の方や、エステ系の専門学校生とおぼしき方々を目にします。会場に近づくにつれ、その雰囲気は高まるばかり。会場に入ると、すでに熱気に包まれていました。
12時の開始で17時までという5時間のプログラムを見て、最初は少し長いかなと思いましたが、冒頭のムービーからプレゼンテーション、総括に至るまで、その質はどれも高く、5時間を長く感じることはありませんでした。素晴らしい構成だと思います。
この大会では、技術部門と店舗部門の2つのカテゴリーでアワードが発表されるのですが、その選出はとてもクリアなものです。モニター調査から始まり、上位店を選出、その後地区大会で選出され、この本大会に出場します。店にとっても負荷がかかるプロセスなので、参加されている店舗さんは、それだけでも凄いと思いました。最終審査は、その会場に来ている人の直接投票が反映されます。私も1票投じました。
オープニングムービーでは、女子高生が将来就きたい職業のランキングが映し出されました。トップは何と公務員。エステティシャンは、上位10位以内には入っていませんでした。若い世代にとって、夢のある仕事であって欲しいとの願いが込められたオープニングでした。エステティック業界は、高額なチケット販売や労働基準法違反など、悪質な事例が続き、イメージダウンに苦しんできました。優良店があるにも拘わらず、その余波は大きいものでした。事実、美容専門学校数も、生徒数も、一時期に比べるとかなり減っています。危機感を口にされる方は多くおられます。
批判するより行動を起こしたい、との想いを持つ有志で始まったこの大会。始めた当初は、業界内からの批判が多かったと聞きましたが、それを乗り越えてのこのメジャー感、一歩一歩積み上げてこられたことを本当に尊敬します。この大会を観戦した学生さんたちは、きっと大きな夢を抱いただろうと思います。
今度、グランプリ店に行ってみようと思っています。