猛暑の中、涼しさを感じさせる婦人画報9月号の表紙!今月号に「幸福のネロリ」という特集で、ネロリのアロマテラピーが紹介されています。
アロマテラピーの中で、高価で高貴なフローラル系として登場することが多い3つの花、ローズ、ジャスミン、それにネロリ。ローズと言えば、ブルガリア、ネロリと言えば地中海のイメージが強いと思います。”実は国産のオーガニックネロリがある”と聞かされたとき、思わず、”またまた~”と反応してしまいました。ALL THAT SPAに使う国産ハーブの原材料を検討していた時のことです。これが、水俣の甘夏ネロリを知るきっかけとなりました。
水俣のネロリと鹿児島のローズ、それも両方ともきちんと認証を取ったオーガニック。その2つの香りを使った商品が、大人気のApaisanteのシリーズです。大ファンの方が何人もおられ、クリーム10本まとめ買い、とか、ミストをずっと買い続けておられる方とか、根強い人気があります。ちなみに、私はバスソルトとクリームをセットで使っています。
ALL THAT SPAは、おうちでもスパと同じように使ってもらえるように、ミスト・ソルト・スクラブ・クリームの4つのアイテムで構成されています。日本人はオイルを使わないから、という意見が多かったため、ボディオイルではなく、ボディクリームを作りました。一方で、別なフォーミュラで作っているフェイシャルオイルは大人気だったため、ALL THAT SPAで使った原材料をスピンオフさせて、それぞれの原材料の個性を引き出したオイルを作ってみることにしたのです。
その第一弾が、大好きな甘夏ネロリ。最初は、エッセンシャルオイルを作ってもらおうと思って、作り手の森田さんに相談したところ、あまりに分子が細かいため、オイルとしての採取はロスが多い、インフューズド(漬け込み)の手法で作ってみてはどうでしょう?とご提案いただきました。せっかくなら、キャリアオイルもオーガニックで極上のものを、との展開となり、フェアトレードでオーガニックというまさに厳選されたホホバオイルを選ぶことになりました。
そして誕生したオイル用に考えたトリートメントが、”プレシャス ジャパニーズ アロマテラピー”です。4月から、昭島のスパガラントリーで開始しました。トリートメントを受けていただく中、本当にいい!!と高くご評価いただき、水俣の甘夏のことやトリートメントをトータルにご紹介いただけることになりました。
嬉しかったのは、編集部から、”水俣に取材に行きたい”とのお話をいただいたことでした。梅雨の最中でもあり、お天気を心配しましたが、晴れ間が広がる甘夏みかんの山を撮影していただくことが出来、ほっと一安心。作り手の方のインタビューを経て、深い愛情溢れる文章で、この甘夏ネロリのオイル誕生の物語をご紹介下さいました。
昭島でスタートしたトリートメントは、8月末から二子玉川のアクアスポーツ&スパで、そして9月から広島のスパザブルー(グランドプリンスホテル広島)でもご提供の予定です。
スパという場があればこそ、素晴らしい作り手が生み出す宝物や、セラピストの想いをゲストに伝えることができます。そして今回は、編集部の方の応援で、更にその場を広げられるようになりました。いつも力を貸してくださり、実現をサポートしてくださるホテルの皆様、応援してくださるメディアの皆様、本当にありがとうございます!