柚子大好き。
食べるのもお風呂も精油も。柑橘は数あれど、やっぱり柚子の上品さは、特別なものだと思います。だから、ALL THAT SPAの商品には、様々な形で柚子を配合しています。
有数の産地である高知県の四万十川清流付近には、数年前に出かけて蒸留も見せていただきました。九州にもあちこちに柚子の山があります。なので、日本での発祥の地(中国から苗木が来たという意味)は、南なのかと思っていたのですが、柚子の発祥は、京都の水尾。
嵐山のその先に里があります。行ってきました!
水尾では、柚子農家が、収穫後の数か月間、柚子風呂と水炊きなどの提供を行っています。これは是非体験したい!と思って予約しました。
嵐山の次の駅、保津峡。
お世話になる”直八”の若旦那さんが車で迎えに来てくれました。駅から山の道を進み15分ぐらい。一面の柚子・柚子・柚子
お風呂の前に、柚子茶をいただきます。
地元の野菜たっぷりのお鍋。この地域では、鶏肉を”かしわ”と呼びます。九州出身者にはちょっとうれしい。
お腹いっぱいで大満足。
食後に近所を散策。この地を愛した清和天皇陵の看板(別名水尾天皇とも呼ばれています)と、本当にびっしり実がついた柚子の木
柚子は、木の手入れをして農薬を散布しないと、青果として綺麗な形のものにはならないのだそうです。無農薬だと黒い点があったり、形が小ぶりだったり。無農薬と聞くと、それが良い!と反応してしまうのですが、この地にあっては、”農薬を散布する人手が無い”結果、無農薬の柚子がびっしり。中には採取されないものも。
それを活用したのが、農家が始めた柚子風呂のサービス、それに精油の生産。
海外のアロマセラピストからすると、”幻”と呼ばれ、欲しくても手に入らない、入っても、とても高くて柑橘精油として使いにくい、と言われました。
一方で、人手が無いから放置されて荒れた状態になってしまう。九州の奥、四国の奥、東北の奥、色んなところで耳にする話です。でも、このブランドのある京都では、違う状況なのかと思っていました。ある意味むしろ深刻。
やっぱり実際に足を運んでみて、お話を聞かないとわからないものだなあ、と感じました。かくして、まだまだ現地訪問の旅は続きます。