GW中、晴天続きだったので、散歩したりジョギングしたりと、いつもよりやや長めに運動をしてみました。
スポーツクラブでタイムテーブルを見ると、ものの見事にヨガのプログラムがずらりと並んでいます。私は同じスポーツクラブにもう10年以上通っていますが、エアロビクスがかなり盛んだった頃でも、こんなに一つのカテゴリーに集中することは無かったような気がします。
体を動かすことは割と好きなので、何かが流行れば一応トライしてみる、という感じで色々やってみましたが、ここ数年は水泳+ヨガ+ウォーキング+ちょこっとマシン、という組み合わせに落ち着いています。もうちょっと手軽にバレエやダンスが受けられればなあ、と思わないでもないですが、これはちょっとガマンです。
エアロビクスが流行っていた頃、何とか頑張って参加してみたのですが、膝だの腰だのが痛むことが続いて、やり方が悪いのかと悩んでいたところ、インストラクターの故障も随分多いのを見て、そもそもこれは体に良くないのでは?とある時点ですっかり止めてしまいました。思えば、今のヨガの先生たちも、元はエアロビのインストラクラー、という方々も多く、”いい時代になったわ~”としみじみ語っておられました。
ヨガでは、よく”自分の体に訊いて、程よく”と言われますが、これは独特の考え方のように思います。これまでの運動は、スピードや勝ち負けを競うもの、形の美しさを求めるものなど、価値基準が”外”にあったような気がします。ヨガがマイナーで、かつオウムの影響で、大きくイメージダウンした頃から、地味に続けていた私にとって、今の賑やかな教室や華やかなヨガウェアを見ると、本当に隔世の感しきりです。
滞在型のスパの施設では、参加できる運動のプログラムがあったり、宿泊者の過ごし方に一定のパターンがあったりするので、滞在中は流れに乗るようにしています。ハワイでは、朝涼しいので、ビーチ沿いを時間をかけて散歩しました。フランスのサン・マロでは、午前中にトリートメントが集中しているので、ランチの後海沿いを散歩しましたが、何故かスケッチをしている人が多く、妙に”フランスっぽ~い”と納得しつつ、早速近所の画材店でスケッチブックと色鉛筆を購入して、毎日散歩しては何か描いてみました。
タイのチバソムでは、スパパビリオンで、瞑想+ヨガ+太極拳+呼吸法など日替わりで色んなプログラムがありました。6時ぐらいから、ぼさぼさの頭で皆集まってきます。体を動かして体を覚醒させていく心地よさがもちろんですが、オープンエアのパビリオンなので、風が本当に心地よく、朝は自然のエネルギーがある、ということを心から納得できる瞬間です。
スパ的な運動は、安全で空気がきれいな自然豊かな場所、というのが理想なので、日本のリゾートはぴったりの環境だと言えます。私たちは、東南アジアのリゾートについ理想を求めがちですが、シンガポールやタイなどから来日したセラピストやトレーナーたちは、このちょっとひんやりした澄んだ空気がとても羨ましい、と良く言っていました。
スパライフの本には、朝のエネルギー、とか呼吸が大事、と大抵書かれています。ちょっと大袈裟なんじゃないの?と思ったりして、あまり深く捉えていなかったのですが、ヨガを定期的に始めて数年、ようやくその意味がわかり始めたような気がします。深く呼吸をするとき、ぐぐっと体温が上がって、細胞が”活性している”と実感する瞬間があるのです。この休み中、そういった本を読み返し、”いいこと書いてあるわ~、そうなのよー!”などとようやく納得した(一応やってみるものの、結構頑固なので)気持ちのいいGWでした。