寒い日が続いているので、眠る前には部屋を暖め、VICKSの加湿器で空気を潤しておくようにしています。
私はとても寝つきが良く、寒かろうが地震があろうがほとんど目を覚ますことが無いようです。(でもちょっと危険?)布団に入った瞬間眠りにつけてしまうので、”眠りの友”はほとんど必要無いのですが、長年の習慣で、何かちょっと読むようにしています。あまりシリアスなものも、文字が細かすぎるものどうかと思うので、結局漫画に落ち着いてしまいました。
ベルばら世代の私はどちらかと言うと”大作主義”。ベルサイユのばら、オルフェウスの窓、女帝エカテリーナといった池田理代子歴史ロココからアラベスク、ダンシングジェネレーションといったバレエ・ダンス系、あとエースをねらえ!などももちろんとても好き。ややオタクの系もあると思うので、秋葉原や漫画喫茶も実はあまり違和感がありません。
ここ数年、あまり好きな作家がいなかったので、ちょっと遠ざかっていたのですが、のだめカンタービレ(TVの方)でまた火がついて、一気に大人買い、東京フォーラムで行われた年末イベントにまでお出かけしてしまいました。で、その後、”場所を取るからやめよう”と思っていた長編物大人買いが復活しつつあります。
と、熱の高低がある中、ずっと読み続けていた作家が西村しのぶ、という関西の人です。”サードガール”というのを読んだのがきっかけだったのですが、お洒落だけどユルイ、という感じがとても気に入りました。どうも、このお洒落だけどユルというのはこの人そのものらしく、なかなか仕事をせず、ず~っとお休み。で、数年ぶりに続きが出る、という調子なので、本屋さんで麗しく積まれているのを見ると、つい嬉しくて買ってしまい、実は持っていた!などということもしょっ中です。
最近のお気に入りは”アルコール”という作品です。ミサオという大学生が主人公(多分)なのですが、とにかく南の島が大好き、荷物少なく、安いチケットでひょいっと出かけてしまう、という自由さの一方で、食事は超マクロビオティック。炊きたて玄米ごはん、冬瓜のみそ汁、といった夜食(夜遊び後)が登場します。昆布やひじきなどの乾物海藻類・豆類は常備、というあたりもなかなかシブイです。バーテンダーなのですが、お酒がほとんど飲めず、自宅でおもてなしのカクテルはボウルに泡だけ器で作ってしまいますし、桃のベリーニなんかは本当に美味しそう!で、大抵はお茶とか果実酒とかを飲んでます。
超マクロ、または健康主義の人からすると、”玄米菜食者がベリーニなんておかしい!”と反論されてしまいそうなのですが(実際こういうタイプの人は多い)、質実なところと楽しむところの楽しくユルいバランスが何とも言えず、こういうスタイルって素敵だなあ、とほれぼれしてしまいます。
眠る前に食べ物のことを考えるのもおかしな話ですが、何故かこの人の作品を読むと、煮物を作りたくなり、翌日はひじきの煮物とか里芋(ちゃんと皮をとって下ゆでしますよ)の煮っ転がしなどなど、海藻&根菜類が登場するのです。