あまりに寒いので、久々に近所の岩盤浴にお出かけしようかと、いそいそ帰路につき、自宅から徒歩3分のその店に向かったつもりが・・・ああっここ閉店してたんだった・・・!ひとしお凍みる寒さを感じ、とぼとぼとまた自宅に戻りました。(でもちょっとくやしかったので、名物の肉まんを買って帰りました)
そういえば、昨年とある調査を行った折にも、”自宅のそばの岩盤浴がどんどんつぶれて通うところが無くなった”とか、面接に来たセラピストも”就職した岩盤浴のサロンが入社1ヶ月で倒産した”という話を耳にしました。う~む、ということはあの店も・・。確かにあまりお客さんが入っていなくて、そのゆったりした感じが好きだったのですが、やはりそれでは難しかったということなのですね。
美容や健康の業界には、何故か突然盛り上がるブームがあります。2~3年前の岩盤浴とゲルマニウム温浴もその一つでした。基本的にあまり汗をかかない私にとっては、かなりお気に入りの施設で、恵比寿・渋谷・新宿・池袋・麻布十番と新しい施設ができるたびにお出かけしたものです。でも、華々しいところにできた施設はどんどん閉鎖され、とうとう我が家近くのこじんまりしたところまで、その閉鎖ブームに巻き込まれてしまった、ということなのでしょう。つくづく残念です。
似たようなブームに”足裏デトックス”というのがありました。フットバスに足をつけていると、毒素が出てきて、水が茶褐色に変わる、というもの。導入した街中のエステサロンも多かったですし、取り上げる女性誌も山のようにありました。どう考えても論理的でなく、一度業者さんに来てもらったことがありましたが、どうにも胡散臭く、しつこい営業に打ち勝って、結局導入しなかったのですが、間もなく、警告が出て、その会社はあっという間に姿を消してしまいました。
ここまで胡散臭くは無いですが、ここ数年隆盛を極めた、ヒフ科のクリニックもかなり姿を消しました。淘汰の後、きちんと営業を続けているところは残っています。
こういった”ブーム”が起きたとき、私はそのほとんどに一回は必ず行きます。ちゃんと体験して(自費で)、中もきょときょとと見て、話を聞いて、で続けるかどうかを判断しています。ロフトあたりの美容グッズやお風呂グッズもかなり大量に買い込んでくるときがあります(マイブームのとき)。私自身はもともとかなりなコンサバで理屈っぽいので、あまりブームに飛びつく方ではないのですが、でも、お宝もあるかも!とか、コンサバすぎると頭が固くなりそうなので、まずはトライしてみることにしています。
でも、数々のトライはしてみたものの、正直言ってショートカットは無いなあ、というのが実感です。ボディもフェイシャルも、本質的な原理はそうそう変わるものではないので、小物にちょこちょこお金を使うよりは、運動したりサロンに行ったりすることを習慣にする方が良さそうです。
TVや雑誌にも美容カリスマがよく登場しますが、佐伯チズさんは食事の大切さをよく語っておられ、サプリメントよりも自然の食材を自分でお料理しましょう、と提言されていますし、IKKOさんは、先日TVの密着に登場されたとき、移動中はいつも足をマッサージしているそうです。(なのであの美脚なのですね!)そういうシーンを垣間見ると、ぐぐっと信頼感が増してしまうのです。
と、単なるブームにはやや冷ややかな視線を投げかけつつ、近所にまた岩盤浴ができないかなあ、とこの寒い空の下切に望むのでした。