スパをウェルネスライフの実践の場、として位置づけている私にとって、運動や食事との連携は不可欠なものです。
グランドプリンスホテル広島でスパを立ち上げることになったとき、リゾート的なロケーションと市街地から車で20分、という便利な立地を考えると、宿泊ゲストのみならず、地元のマダムたちにもぜひ来ていただきたい!と思いました。地元マダムたちにぜひゆっくりしていただきた、と考えたのがトリートメントとランチのセットです。
スパのトリートメントそのものは1~2時間ですが、その前後にどれだけ充実した非日常を提供できるかがホテルスパの価値です。このゆったりした時間を考えると、決してホテルスパは高くない、と思います。(最近の東京のホテルスパの一部には???という価格のものもありますけどね)特に、今回の広島のスパは、同じフロアに天然温泉(このために掘った)があり、温泉→スパ→ランチ→ラウンジで昼寝休憩、などという極楽な午後のひとときを過ごすことができます。
スパキュイジーヌはホテルが提供できる大きな価値だと思いますが、実行できるかどうかは、そのホテルの考え方やシェフのお人柄によります。もともと、ヒエラルキーが明確なホテルの料飲部門には、高いたか~い壁があることも珍しくありません。が、ここグランドプリンスホテル広島の皆さんは、柔軟でかつとても勉強熱心で、その姿勢に感銘を受けることもしばしばでした。
で、完成したのがスパランチ1号。かぼちゃ、レッドオニオン、ルッコラなどがほどよくミックスされたサンドイッチに、根菜類のミネストローネ、2種類のスムージーに果物のコンポートという充実ぶり!そして今回新作の第2号。優しいお味のかぶや椎茸のリゾットです。バターで重くなりがちなリゾットを軽く仕上げ、お腹にもやさしい一品です。それに蕪のスープが添えられます。
これまでにも、色んなリゾートホテルでスパキュイジーヌと食してきた私(たまには作る)ですが、ここのスパランチはトップレベルだと保証できます。今回お連れした某著名女性誌編集の方も絶賛!目の(舌の?)肥えた方だけに、お褒めの言葉が何とも嬉しく、プロジェクトをお手伝いした私も誇らしい気持ちになりました。
開放感溢れるラウンジで広がる海と空を見ながら堪能できるランチです。スパトリートメントの合間に、前後に、ぜひお楽しみください。