10日ほどフランスに行ってきました。パリ、ボルドー、アビニオンと気になっていたところをせっせと訪問してきました。
フランスのスパ事情、化粧品の動向など、お仕事としての気になる点や発見はいろいろあったのですが、その前に思ったのが、景気も治安も悪くない・・・ということです。確かに、それほど治安の悪いところを回ったわけでもないのですが、300ユーロ(36000円ぐらい)もしたレストランは満席、1泊600(72000円ぐらい)ユーロのホテルも大賑わい、ショパールでは、宝石付きの時計(多分300万円ぐらいはするでしょう)を山積みにして、”全部ねっ”とお買い物する毛皮のマダム、などなど、いまだ絶好調な雰囲気のパリです。
ホテルでTVを見ていても、それほど暗そうなネタはなく、ドラマやコメディ、家探し、インテリアの番組などが流れています。一方でどん底だったのがCNN。繰り返しビッグスリー救済の話、インドテロ、バンコクの空港閉鎖のニュースが流れ、とにかく暗く景気が悪い。唯一の英語チャンネルなので、仕方なく見ていたら、こちらまでどんよりしてしまいました。
TGVで地方に出かけると、もっとのんびり。ボルドーのスパホテルは冬のさなかの平日だというのにこれまた満室。スパの予約が当日取れず、オフだからスタッフが少ないのかと思いきや、大賑わい。(本当にいっぱいだったのね・・)アビニオンは、ノエルで夜も人がいっぱい、観光バスも訪れて(ドイツ人が多かったようです)ぞろぞろと街に人が溢れていて”ふだん通り”の風景のようでした。
アメリカと一定の距離を置いてきたフランス、その影響なのか、歴史とブランドの蓄積の強さなのか、かなり驚きました。普通の景気、というより、実は景気が”いい”のではないか、とさえ思ってしまったのです。景気が悪くなるとすぐに出現するギャングっぽい若者だのジプシーだのを今回は見かけず、一人で地下鉄で出かけても、信号待ちでもそれほど緊張することもなく・・と極めて快適な滞在でした。(観光ツアーじゃないとそれなりに色々あります)
う~ん、不思議。