知人がビジネス本を出版し、なぜかその中に取り上げていただいています。タイトルは「抜擢される人の人脈力」(東洋経済新報社)です。著者は岡島悦子さんというカリスマヘッドハンターです。有難いことに、私は、魅力的な女友達に恵まれていますが、彼女もその一人。おいしく楽しい食事の中で、さりげな~く、悩み相談に乗ってくれ、お友達を次々紹介してくれて輪を広げてくれる人です。
”本で紹介させてもらった”と連絡をもらったとき、はて何を?と思っていたのですが、私は”チャンスを積極的に取りにいく””ドメインを自分で定義する”という事例で紹介していただいています。なぜ、スパの事業を立ち上げるに至ったか、といういきさつも書かれています。
私自身は、まだ事業を立ち上げて間もなく、経営者としても、まだまだなので、こうやって取り上げていただくことに、本当に恐縮してしまうのですが、それでも、こういうことを通して、一人でも多くの方に”スパ事業”を知っていただくのはいいことだ、と思って、取材や掲載を有難く受けるようにしています。
私とスパとのかかわりを振り返ってみると、それはただ”好きだった”という言葉につきます。この”好き”をビジネス上否定する方もおられますが、ウィンザーホテル洞爺の再生を通じたホテル業やスパとの出会い、思い切って起業した理由、それはただひたすら”スパが好き、スパが大切、セラピストを何とかしたい”しかありませんでした。
新しいことをやろうとする時、周囲のサポート、場合によっては、見ず知らずに人にもアドバイスをお願いしたり、頭を下げたりすることの連続になります。こういったことが苦痛になったり、億劫になったりしては、事業を立ち上げるなんてまず無理。
こんな時でも”好きなことだから”頑張れるんだと、と今でもしみじみ思います。それはまるで母親がわが子のためなら、何でもできるように。
でも、こうやって思い切ってスパの事業を立ち上げたことで、たくさんの素晴らしい人たちと知り合うことが出来るようになりました。一緒にプロジェクトやろう、一緒に商品作ろう、今度視察に行こう、ワクワクすることの連続です。それは社内のスタッフも同じで、嬉しい出会いがたくさんあります。
やっぱり仕事は人のつながりで成り立つものだ、とこの本を読みつつ、改めて初心に返ることができました。