銀座で仕事帰りに映画を観ました。日比谷で金曜日から封切になった”愛を読むひと”です。ケイト・ウィンスレッドがアカデミー主演女優賞を受賞したこともあり、前評判の高かったこの作品。できれば銀座で観たいな、と思っていたので、指定席券を購入し、ゆっくり鑑賞。
原作は”朗読者”というタイトルで、ドイツでは誰もが知っている本だそうです。(走れメロス、とか我輩は猫である、とかそういう感じ?)うんとロマンチックな映画かと思いきや、(そういう部分もあるけれど)かなり深いストーリーで、色々考えさせられる作品でした。ケイト・ウィンスレッドがごつっと人間臭いところを表現していて、名女優だわ~と感動してしまいました。
このところ、映画館は改装やシネコン化が進んで、座席もショップも充実しています。以前は、銀座や新宿の映画館も、座席が硬くて狭くて、という状況だったことを思うと、本当に今は極楽!いい座席だというふれこみで、歌舞伎町のド真ん中にあった”シネマスクエアとうきゅう”に通ったものですが、今やこのレベルが普通になりました。(余談ですが、ここの映画館で映画を観た後、なぜか近くのライフル射撃練習場で、数時間練習していたものです。いえ別にアヤシイ場所じゃないです・・。あの射撃場はまだあるのだろうか・・?)
新宿、六本木、豊洲、たまに渋谷のBunkamura、あたりが映画を観るテリトリーだったのですが、作品によっては、銀座で観たい、というジャンルがあり、まさに、この作品は”銀座的”なものでした。観客もじっくり鑑賞、終わった後も大人が静かに帰っていく、という感じで余韻も良かったです。
大手町や内幸町で足掛け6年程度は仕事をしていたわけなので、銀座で映画なんて普通に観れると思っていたのですが、夜中まで仕事、急な会議、出張三昧と、結局ほとんど機会がありませんでした。
でも、この頃、とにかく6時には必ず事務所を出る!と決め、少しずつスタイルを変えて、夜はちょっとお茶、買い物、散歩とまさに”銀ブラ”を楽しむようになりました。その分朝も早かったりしますが、快適です。
シネスイッチ銀座とかテアトル銀座とか、更に銀座っぽい映画館にもちょっと足をのばしてみようかな、と思う今日この頃。一人でふらりと観に来る人が多いのが銀座らしさ。大人気分が味わえます。