このところ、とみに新製品の売り込みが活発で、まだ取引のないサプライヤーさんからのセールスが続いています。スパにとって”新製品・新技術”がどの程度大事か、ということについて私はやや懐疑的なので、検討はかなり慎重です。(でも気に入ったら、こちらから連絡をし、全力で導入します)
”日本初”がとにかく大事だから、というスパコンサルタントの方もおられます。数年前にホテルスパのラッシュが続いた折にも、かなり強硬に主張され、結果ホテル側は膨大なオーガニック製品の在庫を処分せざるを得なかった、という事例も数多く作った方々です。”日本初上陸”のスパも数多くオープンしていますが、そのほとんどがうまくいっていません。
ゲストの声を聞く中で感じるのは、”信頼しているセラピストが熱心に勧めてくれたら取り入れる”という”信頼ありき”の反応です。当社で運営しているスパでも、スタッフが納得し、ほれ込んで・使いこなして初めて売上げという結果につながっています。同じ化粧品・手技を使っても、数字の結果には信じられないほどの差がつくものなのです。
長くお付き合いのあるサプラヤーさんでも、あまりに強硬に新製品導入を勧められると、引き気味になります。本当にゲストが求めているものが理解できているとは思えず、化粧品万能!のようなことを言われると思わず絶句。テクノロジーは確かにある程度大切ですが、それだけでもないでしょうに。
先日、あるブランドの商品を使って、オリジナルの手技を作りました。かなり自由度高く任せていただいたので、スパ的フェイシャルとして効果もありつつ、ほっと感のある流れにしました。使用したのは、そのどれも市場に導入されてから長く経つものです。でも、バリバリに”テクノロジー”を謳っているものに比べても格段の仕上がり。
どの化粧品もかなり優秀。要はセラピストの手なのだということを実感しました。