余震も少なく晴天の日曜日。久しぶりに映画を観に六本木ヒルズに出かけました。アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの共演で話題の”ツーリスト”にしました。いつもよりは静かな雰囲気ですが、思ったより人は入っていました。映画のストーリーも出来もまあふつう、という内容でしたが、アンジェリーナ・ジョリーがとにかく綺麗で、パリとベニスを舞台にした風景そのものが美しく、ヨーロッパへの旅ごころをくすぐる映画でした。
いつもであれば、ひねりがない・浅い、と思ってしまうのかもしれませんが、この”ただ綺麗”というスクリーンいっぱいの画面で満足してしまう、いつになくしおらしい心境のわたし。
優雅なドレス、豪華なホテルの部屋、おいしそうなお食事・・という単純な刺激で、夕食はフレンチにすることに。ず~っと家食が続いていて、本当に久しぶりの外食です。とはいえ、日曜日はお休みのところも多く、選択肢はそう多くない中、ホテルの中ならやっているのでは?と思いついたのが、新宿のハイアット・リージェンシーに入っているトロワグロ。本店はミシュラン3ツ星、日本は2ツ星を獲得しています。
行ってみると、お店はとても静か。ずっと私たちだけだったのですが、1時間ほどして、もう一組。週末のこの日、ゲストは2組だけだったようです。にもかかわらず、グランメゾンのスタッフ勢ぞろいで、ハイレベルなお料理と接客を堪能しました。素晴らしかったです。
王道フレンチで有名なところなので、やや重たい料理を想像していたのですが、仕上がりは軽く、わかめなどの海藻を使っていたり、チーズのつけあわせにみょうがのマリネがでてきたり、ちゃんとしたフレンチなのにとても幅が広く、クリエイティビティ豊かなお皿の数々。春色の美しい盛り付けに、嬉しくなりました。
私は食事のとき、写真を撮らないようにしているのですが、何となく記念に一枚撮りたくなって、”写真撮ってもいいですか?”と伺ったところ、”どうぞどうぞ!宣伝してくださいね。”とのお返事。で、最後のデザートをパチリ。何だか、しみじみとおいしさを感じる夜でした。