富山に頻繁に行くようになって、宮崎との違いをつくづく感じます。違うと言われても、九州の中ではそれほど感じず、伊勢志摩に頻繁にお邪魔していたときも感じませんでした。違うよなあ~と思っていたところ、ほかの方からも同じ声が。
先日、県の主催で、富山の食材を紹介する集いがキャピタル東急でありました。素晴らしい魚が並び、お寿司などは銀座の寿司屋でもなかなかお目にかかれないような、冬の旬の味が勢ぞろい。”すごいですね~おいしいです!!”とカウンター越しに声をかけても”・・・”。これが宮崎(九州なら)”でしょ~!?”あれもこれも食べてって~”というノリになるでしょうに。なんて控えめなの・・。と思っていたところ、数日後の打ち合わせの折、文芸春秋の方も同じことを口にされ、思わずうなずきの嵐。
富山はまさに知の集積。高い教育水準と定着率。その頭脳を求めてIT関連業界もこぞって進出しています。そして薬の歴史があることもあって、製薬会社の研究開発拠点も多く存在する、という地域。この薬も、色々歴史を教えていただくと、まさに”じっくり”研究を続け、富山の薬売りで知られるあの販売スタイルを根気よく続けたことで蓄積されたもの。
な・・ないなあ、このじっくり性。宮崎の場合、まずは目立つのはパチンコに興じる人々と一晩中続くおおらかな飲み会。県の審議会委員をしているときに、いただいた県別比較の資料によると、自己破産率と離婚率は全国トップクラス。”エ~ッ”と驚いていると、県の方も”いやあ、不名誉なことです”と頭をポリポリ。某通販会社が巨大なコールセンターを設置したものの、あまりの根気の無さに、他の地域に移すことを検討したとかしないとか。(これは沖縄でも聞く話です)
宮崎のあの抜けるような青い空と、何日も続く冬の曇天と雪。冬の夜中でもふらふらと飲みに行ける暖かい空気、とにかく家にいないと危険を感じるほどの吹雪。確かに違う個性が育つよねえ、としみじみ感じます。
INSEADに留学していた際、国や地域の個性はグローバライゼーションに優る、との授業がありました。それに強く反発し、その後の教育で変わるのでは?と意見した私でしたが、このところ、気候風土の重みというものを実感するようになりました。
まだまだ続く富山への旅。新発見が楽しみです。