GWが終わって、軽井沢では研修を再開しました。新人セラピストは、これまでボディ中心の研修を受けてきましたが、ここから徐々にフェイシャルの研修にシフトしていきます。昨日・今日とメーカーのトレーナーさんも入って2日間、朝から晩までの研修です。うちでは、ボディワークの手技も多めですし、フエィシャル商材も複数、オリジナル商材も、とラインナップが広いので、覚える方は本当に大変です。この時期に、うう~ん、と頭を変えこむ新人も少なくありません。でも、大丈夫。みんな経てきた道で、予習・復習で乗り越えられます。
ここから先、夏まで、どの程度習得できるかは、どこまで自主練に取り組むかで大きく差が開いてきます。先輩セラピストやマネジャー(最終的には私の)のOKが出ないとお客様には入れませんので、同じ時期にスタートしても、取組次第で、活躍度が変わってくるのです。会社としては、平等の研修機会を提供しますが、結果を平等にするわけにはいきません。テストの日に、OKが出る、出ないではじめてその差を知り、悔しさのあまり泣き出す人もいます。そこを乗り越えて、この数か月頑張ってほしいと思います。
先輩セラピストたちも、ずっと研修は続きます。メーカーさんが新製品を出すときはもちろんですが、うちのスパ独自のメニューを作る・作ってもらう、ということも多いので、長い時間をかけて内容を詰め、プログラムに沿った内容で、理論や実践を教えていただきます。この場合は、セラピスト自身の経験も大切なノウハウですので、意見交換しながら進めていきます。
来週は、いよいよオリーブオイルの研修を実施できることになりました。ちょっと研修続きでどうしようかなと思っていたのですが、これからトリートメントが続く上で、オリーブオイルそのもの、ブレンドの理由などを知っていると知らないとでは、言葉の力が違ってきます。手に込められる自信も変わってきます。
新しいメニューや商材の導入は楽しいものです。会社としては、手間もコストもかかりますので、それなりの覚悟がいりますが、何等かの見直しはずっと続けていくと思います。商材にはそれぞれの良さがありますし、その開発にあたっては、”こういう不調や悩みの解消のために”と明確な理由があります。そういった事例を多く知ることで、カウンセリング能力は格段に上がります。10代~20代のセラピストが、40代の疲労を理解したり、50代・60代のエイジングからくる衰えを理解することは、そう簡単なことではありません。学校で概念を勉強したとしても、現実味は薄いと思います。
メーカーさんの研究結果であるデータや事例写真を多く見ることで、少しずつ理論がリアルになります。多くの種類のオイルに触れることで、”吸収が良いとはどういうことか”を理解できるようになります。また、同じような商材でも、作り方や水が異なるものを比較することで、肌触りや質感を理解できるようになります。そして、実際にゲストの状態が改善される様子を見て、”こういう方にはこの方法で、理由はこうやって説明する”と少しずつより良い接客ができるようになるのです。
慣れないうちは、研修内容を100%習得することは難しいと思います。でも、多くの事例に接することで、引き出しの数がどんどん増えていくのは間違いありません。実は研修実施は、少し遠慮しながら提案しています。シニアセラピストにはそれなりに負担になりますので。そんな中、”こういう研修をしたい、調整お願いします”との連絡があると、頼もしく、嬉しい気持ちになります。
今年は、やっと一人目のパリ研修も実施できました。外部での研修参加も色々画策中なので、一つ一つ実現できればと思っています。