今年夏の旅行先、何とトップは”東京”なのだそうです!確かに、渋谷ヒカリエの開業に始まり、お台場のダイバーシティ、スカイツリー、パレスホテル東京と、次々にオープンして、全国ネットのメディアでも取り上げられていますので、当然と言えば当然かもしれません。
そして、いよいよ10月には、東京駅の改修が完了し、ステーションホテルもリニューアルオープンします。すでに、東京駅は、あちこち綺麗になっていて、ショップもレストランも増えて、出張ですら旅気分を感じさせてくれるところになりました。 そんなオープンラッシュの東京を見るにつけ、日本って本当にすごい!と改めて感心してしまいます。今オープンできるということは、昨年もずっと工事し続けた、ということですから。
昨年3月11日の震災の後の東京を、今でも忘れることができません。静まり返り、余震は続き、放射能におびえ、そして節電でエスカレータは止まり、繁華街もあかりはまばらで怖いほどでした。でも、電車が動く限りは仕事をしようと思って、いつも通りに、軽井沢行の新幹線に乗るため、東京駅に向かいました。確かに人はいつもより少ない、でも、黙々と仕事に向かう人たちがそこにはいました。そして、続く余震の中でも、工事は進んでいたのです。それを見たとき、私も頑張ろうと思いました。パワーをもらうってきっとこういうこと。
足場に乗っている人を見ているとき、激しい余震がありました。構内の明かりもぐらぐら揺れてます。私も怖かったですし、周囲の人たちも表情も恐怖で怯えているように見えました。そんな中聞こえてきた、”しばらく中止~”との呼びかけに”お~”と応える現場の人たち。その声はとても頼もしく聞こえ(あまりに普通のトーンだったので)ふっと緊張が緩んでしまいました。
そんな一つ一つの努力の結果、東京駅は着実に姿を変えています。ドームの屋根が見えて、表の囲いも随分外されて、シックな外観が姿を現しています。正面から見ると、本当に素敵です。せっかく皇居が近いのに、今ひとつパッとしないなあ、残念に思っていたのですが、丸の内のビルが次々に出現し、街路樹や街灯も整備され、パレスホテルも素晴らしいホテルになりました。(夜もとてもいいです)今、この一帯は、海外のどんな都市に比べてもひけをとらないと思います。
2012年の新施設、中でも東京駅の新しく品格ある姿は、日本の底力を表しているように思います。