よく、”百聞は一見にしかず”といいますが、私は一見より更に体験!だと思っています。
このところ、色んなところを訪ねたり、人に会いに行ったりする機会が多いのですが、感動することも刺激を受けることもたくさんあって、またやりたいことが増えてきました。
私はホテルや観光の”専門家”ではないと思っているのですが、意見を求められることや、視察のアレンジを頼まれることが多くあります。お手伝いできることはもちろん喜んでさせていただいていますが、時々感じるのは”普通に旅行すればいいのに”ということです。
いろんな委員をしていると、たいてい”視察ツアー”が組まれていて、スタッフの方が丁寧にご案内くださいます。せっかくの機会ではあるのですが、私はこの手のものに参加したことがありません。ただ、その視察企画によって興味を持てれば、自分でさくっと出かけてきます。
分刻みで行程を組まれても、普通の旅人はそういった時間の使い方をするわけではないので、きわめて不自然な流れになってしまいます。それが何かのヒントになるとは思えません。むしろどの訪問先も同じに見えて、情報としては間違ったものになり兼ねないと思っているのです。
この景色がいいなあ、と思えばそこでゆっくりお茶でもして、この辺りでお腹がすくなあと思えば、カフェを探し、という風に、旅は身体のリズムとどう付き合うかがとっても大切なことだと思うのです。
この短い間に、南の島に行き、高原に行き、東京と大阪と京都を行き来しました。街のリズムと自分の呼吸の変化で”リゾート”の空気感やその価値を実感できた気がします。