観光やアートに関わっている人の間では、かなり話題の(だと思う)オンセナート。道後温泉の旅館の客室を、アーティストが改装・演出し、新たなスタイルを示すという試み。客室以外にも、街中でのインスタレーションやアートイベントもあったりします。
道後温泉の街中を、回遊するように企画されています。真夏を思わせる日に、歩き回ったので(方向オンチ・・)、かなり疲れましたが(笑)歩いた甲斐はありました。目玉は、草間彌生さんのお部屋とのことでしたが、私はもうちょっと現実的なお部屋が好みで、皆川明@花ゆづき、葉山有樹@ふなや がいいな、と思いました。
皆川さんのお部屋は、床も壁も全て琉球畳でできています。お部屋に入るとイグサのいい香り。その空間に、ミナベルホネンのファブリックやモチーフを使ったやわらかいデザインです。森ガール系はかなり好きかも。このお部屋。和と北欧系って合うんだ!と感心しきりです。和室もこういう雰囲気なら、若い世代に受け入れられるのでは?と思えた空間です。
あともう一つ。葉山さんのお部屋は、伝統をダイナミックに取り入れた空間です。ふすまって、素敵だなあ、と再認識させてくれたお部屋です。日本には襖絵、屏風絵の伝統があるわけですが、今の和室空間では、とっても控えめ。ともすると、単なる”ダサイ”引き戸になってしまいます。
この間、大徳寺で襖絵を見て、その後、富山の展覧会で屏風絵を見たこともあり、和室の壁って、もっと楽しめるんだな、とかなり感動ものでした。
12月まで開催しているので、何とか制覇を目指したいと思ってます!