食の安全安心について、報道されない日はありません。でもその割に、”食べる”ことを大切にしているかというと、そうでもないように思います。このところ、食について学ぶ機会があり(今も続けていますが)自分自身の生活も含め、考えさせられることが多いです。
きちんと食事をしようと思えば、まず時間がかかります。料理上手のお母さんが居てくれればいいですが、大人になるともちろんそうはいきません(笑)私だって、楽しく作れる日もあれば、あ~あ、とタメ息をつきつつ作る日もあります。外食することも、出来合いを買ってくることもあります。食事をしなければ、食事の支度をしなければ、どれほど効率的に仕事ができるだろう、と真剣に考えますし、ゼリー状の食べ物で栄養分が摂れればいいじゃん、と試してみたこともあります。
宮崎で県の農政課の委員会に出席したときのこと、子供の食育を議論していた時、JAの女性役員の方が、”食育推進は女性の労働強化につながるので賛成できない。どれだけ母親の負担を増やせば気が済むのか”と発言され、場が凍ったことがありました。男性委員の多くは非難しましたが、私は内心”わからないでもない”と思ったものです。
それから約10年、この”食べる”ことの意味や価値について、私自身多くの迷いがありましたが、このところ少し考えが変わってきました。”どれほどの負担があっても優先すべきこと”だと考えるようになりました。それだけ食を取り巻く環境の変化や食の大切さに無知であることは、多くの損失をもたらすことを理解するようになった、ということでもあります。
分析の精度が上がり、食物の成分は微量なものまでわかるようになり、体に及ぼす影響についても科学的な結果が出てきました。スパと関連の深い皮膚についても、肥満についても、そして精神面についても、食べることの影響や効果ははかりしれません。
集中的に学んでいるので、まだ咀嚼しきれていないのですが、プログラム化してご提供できるようにしたいと思います。そのうち、ワークショップもやってみたい。