地球のおへそ、世界の真ん中(愛は叫びませんでしたけど)のエアーズロック。
これは、サンライズ時の写真。”色が変わるよ”という感じではなく、この台地の圧倒的なパワーを感じさせる神々しい場所でした。砂漠の真ん中にあるこの場所。自然の創造物は本当に凄い!と驚きの連続でした。
どの都市部からも遠いので、旅行者のほとんどは、エアーズロックリゾートというリゾートに宿泊します。部屋も快適、お湯もたっぷり、食事も美味しく、ショッピングエリアもある、一つも街です。ここから、ガイドに連れられて、エアーズロック近辺に出かけます。(ちなみに、今はウルル&カタ・ジュタといいます)
付近は、とても良く管理されていて、看板も土産物屋もありません。夜は星を見ながらのBBQディナーを楽しめますが、これも全て車をベースに行われるイベントなので、このためのレストランはありません。この徹底した環境保全は素晴らしいと思いました。
その一方で、一つ気になったのは”登山”です。エアーズロックには登れるそうです。これには本当に驚きました。ガイドさんの説明は、終始ネガティブ。”ほとんどの日は登れません。滑落して死亡した方もいます。落としてしまった携帯電話やカメラが、唯一の水場である池に集まってしまい、溶け出た重金属で動物が死んでいます。頂上は強風が吹いています。もし、登山する際は十分に気をつけて。全て自己責任です。”
ここまでネガティブな説明を受けても、登りたがる人はいるようで、同じツアーにもこだわっている人が数名いました。美しい台地に、醜く打ち込まれた銀色の杭を見て、痛々しい気持ちになりました。巨象の背中に見えたのです。2020年には、全面禁止になるそうですが、観光収入を考えるとなかなか禁止することができなかったとの話でした。こんな圧倒的な観光資源を持っていても、関係者は色々考えるものなんですね・・。
海外の自然豊かな観光地に行って感じるのは、思い切った宿泊施設の開発と、環境保護のメリハリです。かなり過酷な自然環境の中でも、近くに充実した宿泊施設を持ち、そこをベースに、制限された交通手段と徒歩で、アクセスさせるという方法は、遠方からの旅人には、とっても助かります!
今回滞在したホテルには、プール(屋外)もスパもありました。レストランもバーも遅くまで賑わっていました。そうやってホテルライフを楽しんだ後、しっかりした装備で散策する、というスタイルは、とっても素敵だなあ、と感じつつ、日本の山岳リゾートも参考にできる部分が多いよう思いました。