シドニー郊外のブルーマウンテンズ。一面緑が広がる公園ですが、ここに生い茂っているのはユーカリ!
観光的には、スリーシスターズと呼ばれる3つの岩(一応写真でおさえました)が売りだそうですが、私が感動したのは、澄み切った空気。もともと、除菌・除虫の効果が高いので、ここに来ると呼吸器系の病気がある人も楽になるそうです。植物の力はやっぱりすごい!
もともと、海の地層が隆起してできた地域なので、砂岩と粘土質の土で地層を形成しています。そこに運ばれたユーカリの種(?)が時間をかけて、こんな立派な森を形成。ユーカリは100種類以上あるそうで、ここで見た葉っぱは日本で見かける品種より縦長でした。幹がまっすぐ伸びるものは、何と電信柱に使われていたとのことです。
今、日本では御岳山の噴火の悲しいニュースが報道されています。オーストラリアは火山性の災害は少ないものの、空気が乾いていて、かつそこに生えている木には油分が多いため(乾燥から身を守る植物の知恵です)、自然発火の害は避けられないのだとの話を聞きました。この地にユーカリが残ったのは、自然発火して燃えてしまっても、1年もたつとまた青々とした葉が生えてきて再生するからなのだそうです。屋久島で聞いた話と通じるものがあります。
私たちは、災害をイレギュラーなものとして恐れるけれど、もともと地球は一定のサイクルで生きていて、噴火も山の火災も、そのサイクルの一部に過ぎないんだなあ、と感じたひとときでした。