ある集まりで、初織研究家である木村孝先生のお話を伺う機会がありました。主賓としてお祝いの挨拶に立たれた先生、もちろんこの日も素敵なお着物姿。温かく示唆に満ちたお話で、随所に関係者への細やかな配慮がなされた内容でした。
あまりに感動したので、先生にご挨拶し、最新の著書にサインをいただきました。
先生は、なんと95歳!しっかり舞台に立たれ、お話されるその姿は、優雅そのものです。お肌もツヤツヤ!
どうしたらこんな風に素敵に年を重ねられるのだろうかと思い、帰宅後先生の本を読んでみました。(実は他の本も持ってます)
先生は、京都の染物店に生を受け、その後染色一筋に歩まれたキャリアウーマン。家業があったとはいえ、この時代に女性が仕事をするには、大変なご苦労があったと思います。ご結婚後の海外生活の中でも、ご自身の作品を発表する機会を持たれ、大阪万博でも、日本の文化を紹介する大役を担われています。そんなお仕事を経験されて、今でも多くの人々に慕われ、にこやかにお話される姿に、憧れます!
本のタイトルは、”きもの春秋”なのですが、とても多くの学びのある本です。特に、先生の柔軟な考え方にははっとさせられました。