京都通の友人に誘ってもらい、歌舞伎を観てきました。京都の歌舞伎と言えば、南座が有名ですが、耐震工事中とのことで、今年は先斗町での顔見世興行です。
源平合戦をモチーフにした実盛物語や、道楽息子と芸者を描いた人情物の廓文章など鑑賞。今では、芸術作品みたいに扱われている歌舞伎ですけど、当時は流行物だったので、当たる当たらないで、脚本を書く人は大変だったようです。役者の良しあしもあるし。
ふと感じたのは、どの作品にも、人の情とか恩が根底に流れていること。特に親子の情愛や恩ある人への忠義は基本中の基本。何とも温かいなあと思いました。
一歩劇場を出ると、スマホゲームに興じる若者たちの姿。攻撃したり怪物を集めるのってそんなに面白い?
美しく色どられた劇場に、お洒落して出かけ、趣向をこらした大道具に満ちた場面展開を見て、人情をぐぐっと感じて、そしてお食事して帰る。昔の日本って文化度高く豊かな世だったんだなあ、などと感じつつ歩いた鴨川沿いでした。