久しぶりに社内研修の講師役を努めました。新しく作ったオイル(エモリエントリッチ フェイシャルオイル)の説明です。
今回のポイントは2つ。まず、このオイルがオリーブオイルベースであること。オリーブオイル+オリーブスクワランがキャリアオイルとして使われています。昨年、アロマテラピー環境協会から、キャリアオイルの効能についての研究結果が公表されました。ベースオイルとしての機能しか無いと思われていたキャリアオイルですが、いくつかの種類に、メラニン生成を抑制する効果があることがわかってきました。その可能性の高いオイルを更に分析したところ、実際に抑制効果があり、中でもオリーブオイルは群を抜いた高い効果が認められました。さすがは、地中海出身のオイルだけあります。
そして、今回配合した国産の柚子。高知は四万十川沿いの山で栽培されているものです。エッセンシャルオイルの中でも人気のかんきつ類。世界中で流通しているものの半分以上が柑橘類とされています。爽やかな香りが万人向きで、比較的手ごろな価格で手に入るのも、人気の秘密なのでしょう。
ただし、この柑橘系オイル、一つだけ欠点があります。それは、光毒性があることです。光毒性は、文字通り光に反応して何等かの作用を起こすことですが、具体的にはシミのもとになることです。それ故に、オイルにした場合、”シミになる”と敬遠される方も多いのです。
それを解消したのが、高知県で開発された製法です。通常、かんきつ類は圧搾法で採取されます。が、このオイルは蒸留法で採取されます。アロマテラピーやハーブを勉強した人なら、”えっ、本当に?”と疑問を持つと思います。この非常識とも思える製法にしている理由、それは、光毒性を解消し、上質なオイルが採れるからなのです。
その研究結果がこの資料
工場を訪問し、大感動した気持ちをそのまま商品にしました。マネジャーからの要請で企画した勉強会でしたが、参加したスタッフが本当に熱心に聞いてくれて、またまた大感動!こうやって、想いが伝わっていくのっていいなあ、とじ~んときました。
そして、その日、この商品をずっと待っていてくださったスパのゲストが来店してくださり、大人買いしてくださいました。これもまた嬉しいこと。スパという場があることで、生産者からゲストまで、すべて顔の見えるつながりになるのです。まさに”手から手へ”という感じです。