あの震災からもう7年が経ちました。
東京は、街中工事が続いていますし、ホテル開業ラッシュで、海外からの観光客が溢れています。関西も同じような状況です。そんな日常の中にいると、時の流れと変化に驚かされます。
それでも、この日になると、やっぱり7年前の記憶は鮮明です。3月11日の揺れは確かに大きかったものの、夕方には電車が動き始めました。自宅近くにたどり着くと、神楽坂は帰宅を諦めた人の宴会で賑やかでした。現実を知ったのは、翌朝(つまり12日)でした。津波の映像が流れ、東北の惨状が知らされます。その数日後に、福島の問題が起き、そして東京は真っ暗になりました。毎日続く余震に、お店から消える食べ物。
あの日々の中で、本当に色々なことを感じ、考えました。その中で、私は2つのことを決めました。それは、”何でもない日常を大切にすること”と”日本にこだわること”です。
昨夜、いつもの日曜のと同じように、近所に買い物に行き、夕食の支度をし、大河ドラマを見ながら食事をしました。商店街は賑やかでしたし、春の野菜が溢れていました。いつもより、ちょっと手間ひまかけてお料理しました。
好きなことが出来て有難い、と思っている仕事も、日常になってしまえば、色々あります。わかってもらえない!と思ったり、うまくいかないなあ、と思ったり。でも、そんな中 3月11日を迎えると、自分を見直す気持ちになります。当たり前だと思っていることへ、改めて感謝の気持ちをもって、また今日からお仕事したいと思います。
日本をもっと知りたい、こだわりたいと思って取り組んだ、ALL THAT SPAのプロジェクトも、商品開発やプロデュースするスパのご縁に恵まれて、今年は、もう一歩進みます。それは、”もっと伝える”ことです。気候も地形も多様性に富む日本には、本当に多くの植物が自生しています。知れば知るほど面白く、益々日本が好きになりました。スパを通じて、仲間とともに、その恵みと作り手の想いを届けられれば、それでもう十分に幸せです。