ミシュランガイド2018が発表になり、エリア版である広島・愛媛版が発売されました。なんとその中で、瀬戸内リトリート青凪が、5レッドパビリオンを獲得しました。
2018年版、ホテルでの5パビリオンは以下の通り
5レッドパビリオン(5つ星の中でも特に優れている)アマン(東京)グランドハイアット(東京)コンラッド(東京・大阪)ザ・ペニンシュラ(東京)ザ・リッツ・カールトン(東京・京都)シャングリラ(東京)セントレジス(大阪)パークハイアット(東京)フォーシーズンズ(京都)マンダリンオリエンタル(東京)瀬戸内リトリート青凪(愛媛)
5パビリオン(5つ星)インターコンチネンタル(大阪)ザ・リッツカールトン(大阪)ホテル椿山荘(東京)ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ(北海道)
です。ホテル椿山荘は、元々フォーシーズンズなので、5つ星を獲得したホテルのうち、国内ブランドは、瀬戸内リトリート青凪とウィンザーホテル洞爺だけです。
青凪とウィンザーの再生に関わり、かつ外資のオペレーションにも接している経験から言えば、外資系ホテルは、星の取り方を熟知しています。評価基準は国際ルールなので、もろに外資主導です。ここ数年でオープンしたホテルは、ハードもソフトも、評価基準に合わせて開発・運営体制を組み、大きな投資を行っています。5レッドパビリオンを獲得するのは当然だと言えるかもしれません。
この点から見れば、10年以上前に建てられたハードをリノベーションした、わずか7室の、しかも地方にあるホテルが、5レッドパビリオンを獲得することは、本当にすごいことなのです。
ウィンザーの再生と青凪の立ち上げのことは、拙著「SPA IN LIFE」に記しました。
ウィンザーホテル洞爺の再生は、チャレンジングなことでしたが、大きなスポンサーがついており、そして、ミシュランの名店、フランスの著名なブーランジェリー、京都の美山荘など、すでに確立したブランドを誘致しました。
一方、青凪のプロジェクトは、安藤建築という素晴らしい舞台はありましたが、立ち上げたばかりのホテル運営会社のファーストケースでした。事業計画から改修計画、備品選定、食事のメニュー立案まで、すべてチームで一から立案しました。ほんの数名でのスタートでした。
青凪のように、”あの時代”にしか作れなかったハードが、まだまだ日本にはたくさんあります。オーナーの理解と情熱、明確なコンセプトと運営力があれば、世界に発信できる!その可能性を、今回の快挙は示してくれたと思います。
青凪チーム、本当におめでとう!!