ハースト婦人画報社主催のメセナガラ2020に行ってきました。昨年に続いての参加です。
今回は、安藤忠雄さんのプロジェクト「こども本の森中之島」へのチャイティーとのことで、十河さんからご連絡をいただきました。安藤先生には、瀬戸内リトリート青凪のプロジェクトでとてもお世話になったので、それは馳せ参じねば!と、青凪チームと応援団に声をかけて、テーブルを囲みました。
青凪のオープニングの折、ぜひ地元の若者に話す機会を作って欲しいとのお話があり、松山市で講演会を開催しました。そこで伺ったお話は、社会を変える!エネルギーに満ちたものでした。松山は、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台になった町であり、安藤先生が設計なさったミュージアムがあります。(思えば、青凪のプロジェクトの始まりは、このミュージアムを見に行きたいな~という私の小さな欲でした)この頃、先生は、大手術の後で、体調が不安定だと伺っていましたが、お話はユーモアあふれ、エネルギーに満ちたもので、本当に感動しました。
国内外、様々なプロジェクトを手掛けておられますが、先生の地元愛・大阪愛は強烈なものでした。特に、緑が少ない大阪に、緑のある場所を作る事とか、子供たちが文化に接する場所を作る事を思い描いておられたと思います。中之島は、ビルだらけの大阪にあって、数少ない緑あふれる場所で、ここに何か作ろうと思っている、というお話をなさっていたのを思い出しました。
ハードもソフトも、すべて先生が資金調達をなさり、そして実現したのがこのプロジェクトです。運営費も先生が調達する必要があるとのことで、あちこち回っておられる中のチャリティーでした。サイレントオークションには、青凪を運営する温故知新(松山さんの会社)が、青凪スイートを出してくれました!
そして、ライブオークション。オークショニアは、サザビーズジャパンの石坂さんです。とってもスムーズでどんどん価格が上がっていきました(笑)。こういう時、オークショニアの腕次第なので、素晴らしい人選だったと思います。
オークションに提供されたのは、すべて安藤作品。
建築作品や作品展がポスターになり、そのポスターそのものがアートになる、本当に素敵です。ちなみに、最高額は、安藤先生ご自身による、子供本の森のガイドツアーでした。
この子供本の森、まだオープン前なので、パースでの紹介でしたが、壁一面に本がある圧巻の景色は、司馬遼太郎記念館を彷彿とさせます。ここもまた、安藤先生の設計です。司馬遼太郎記念館は、ご自宅の一部を改装して公開されていますが、運営は、町のボランティアの皆さんです。最寄り駅を降りて、記念館に向かう道路に、案内が埋め込まれているほど、町の方々に愛されて、大切にされています。この本の森も、いずれそういう運営になり、安藤先生の想いが受け継がれていくといいなあ、と思いました。
さて!このガラパーティは、パレスホテルで開催され、しつらえもお料理も素敵でした。
ドレスコードは、イブニングドレスか着物ということだったので、迷わず着物で出席しました。せっかくの機会なので、写真家の遠藤湖舟さんの作品を龍村平蔵さんが帯にした、という超レアな帯をチョイス。(こういうコラボは例が無いそうです)遠藤さんも出席してくださったので、着用した状態の帯を見ていただくことができ、大満足!
ちなみに、この帯の銘は「ゆらぎ」です。
テーブル1卓10名で参加しましたが、パーティの後、”テーブルでの会話が楽しかった、お知り合いになれて良かった”とのメールやお手紙を頂戴し、これもまた嬉しい限り。本当に楽しいひとときでした。
このパーティ、準備なさったハースト婦人画報社の皆様、本当に大変だったと思います。十河さんの想い、それを支える編集部や事業部の皆様、スポンサーの方々、その温かさが、伝わり、それが幸せオーラにつながる時間だったと思います。有難うございました!