何とか業務用が完成し、2020年8月に京都の嵐山で開業したMUNI SPAのオープニングメニューとしてデビューしました。とっても好評で、”リテール品は無いの?”とのご質問をいただけるようになりました。(嬉しい!)
という応援の声を受けて、リテール品開発に着手です。
さてさて、ここからがまた悩みの連続です。容器をどうするか、箱を付けるか付けないか、デザインはどうするか。ALL THAT SPAは、香りのコンセプトをチャクラから得ており、チャクラの色と香りを参考にして、ネーミングやデザインを決めています。あとは、サイズ感とか持ちやすさなど。これは店頭を回って色んなサンプルを買って試して、どう使って欲しいか、使用シーンを想像(妄想?)して考えます。
今回一つ考えたのは、”プレゼント”のシーンです。これまで、割と”自分へのご褒美””おうちスパ”をメインに考えてきたのですが、”プレゼントしたい”というお声が思った以上に多かったため、軽くてプレゼントとしても喜ばれるデザインにすることを重視しました。
箱を付けるかどうかは、また悩ましいところです。エコじゃないと言えばエコじゃない。でも、箱を付けないと汚れや傷がつき、廃棄になるかも・・。それはもっとエコじゃない・・。というわけで、ジャー式の容器+箱という組み合わせにすることにしました。まずは容器選定。
容器にラベルを貼るかどうするか・・悩んだ結果、ブランドロゴだけにしました。
これが収まるとこうなる
そして外箱。デザイナーの提案を受け、ロゴだけ箔印刷。グラフィックや成分表示はラベルという組み合わせ。
ALL THATの箔はいつも悩む・・。写真撮影すると映りにくい・・。でも手元で見ると綺麗。
このところ、和敬清寂にはまっていて、今回の香りのテーマも、ここから取りました。寂=Tranquilite 和=Harmonieです。Tranquiliteの方は、昨年バスオイルを開発する際に、デザインしたので、今回のデザイン作業はHarmonie。
この香りには、瀬戸内レモンの精油が配合されていて(というか中心の香りで)、シャンプーアメニティの瀬戸内シトラスのボディウォッシュと同じ精油ブレンドを使用しています。広島のスパザブルーや対面にある愛媛の瀬戸内リトリートから見る瀬戸内海の風景をイメージして作りました。なので、グラフィックは、そのままの風景を描きました。
瀬戸内海の穏やかな海と陽光、レモンの黄色、見飽きない溶け合う穏やかな景色です。和にはHarmonyとともにPeaceの意味もあります。平和都市である広島、松平家の江戸幕府直轄領として穏やかな街並みを保ってきた松山に相応しいと思います。
TranquiliteとHarmonyは、コロナおこもり中に生まれた香りでありデザインです。コロナウィルスで世の中が一変し、何かとざわざわした気持ちになる中、しっかり自分を持ちたい=Tranquilite そして、こんな時だからこそ、いつもより人に優しく、和の気持ちを持っていたい=Harmonieものです。
Harmonieのデザインをする際、黄色のバランスがなかなかうまくいかず、何度も試し刷りをして、やっとイメージ通りの色に仕上がりました。箔といい黄色のグラデといい、自己満足といえばそれまでなのですが・・。このあたりの試行錯誤の結果を、ぜひぜひお手元で見ていただければ嬉しいです。
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