ウェルネス・アリーナのスパでは、ボディでもフェイシャルでも、フットリチュアルからスタートします。
この写真は、京都嵐山のMUNI SPAのプレゼンテーションです。能作さんにオーダーでして作ってもらった、錫100%の桶を使います。ここにオリジナルのソルトやバスオイルをいれて、まずはほっと一息。軽く足を触らせていただき、むくみや張りの状態から、体調を把握していきます。
この頃は、フットリチュアル無し、一部のメニューにしか付いていない、といったホテルスパも増えてきていますが、私はこのプロセスが、スパのスパたる由縁だと思っているので、こだわりをもって、メニュー開発をしています。
この瞬間に笑顔になられるゲストも多くおられます。”お姫様になったみたい””殿様みたいだな”というお声も聞きます。
私自身も、ただ単純に大好きなこのフットリチュアル、骨折したことで、ちょっと見る目が変わりました。
昨年の骨折から約1ヶ月、手術から25日目の今日、無事ギブスから解放されました。とはいえ、まだ体重はかけられないし、リハビリはこれからのスタートです。リハビリルームで、まずは今の可動域を確認してカルテを作成します。その後、”温浴治療に移動です”と言われ、片足をお湯につけてジェットバスでほぐす治療に進みます。お湯の中で動かしてみて~(いやまだ痛いです)という10分間が終わり、タオルで足を拭いて、またリハビリベッドに移動し、再計測。
いやいや、10分お湯につけたぐらいじゃ変わらないでしょ、と思っていたのですが、変わってる!!これにはビックリ。
これから、定期的に病院のリハビリに通うのですが、自宅でのケアについてのアドバイスも受けました。傷の治りは順調なので、①お風呂にゆっくり浸かって、静かに足の指先をストレッチする②皮膚が固くなっているので、オイルやクリームでマッサージするを日々行うように、との話がありました。機能改善が第一歩なので、体重をかけるのはその後とのこと。疲れてお風呂に入れなくても、足湯&ストレッチは必ずね、だそうです。
ちなみに、私が骨折しちゃったよ、、と社内で連絡した際、”自宅までマッサージしに行きます!”とメールをくれたスタッフがいました。いやいや、そこまで甘えられないよ~と思いつつ、本当に嬉しかったです。やっぱりセラピーの基本は、弱っている相手を想う気持ちだなあ、としみじみ。
骨折自体は、本当に痛くて不便で、楽しいことも出来ずに寂しいこともありますけど、助けてくれる人、心配してくれる人の気持ちを受け取ることができ、そのことで、あまり落ち込まずに過ごすことが出来ています。
色んな気づきがある療養ライフ、今日はフットリチュアルの素晴らしさを感じた日です。