精油を蒸留する際の副産物として出てくる芳香蒸留水。精油工房さんから、送っていただいたものを愛用しています。化粧水として使用したり、基材に使ったり、お風呂に入れたり。一時期箱にいくつもあったのですが、随分減ってきました。
アロマテラピーは、精油を使った療法と定義されていますが、植物から抽出したものとしては、ローズの芳香蒸留水であるローズウォーターの方が長い歴史があります。そもそも、成分的にもローズは、油性より水溶性の方が、香りが良いし。
産地に近いところでしか活用しにくいので、芳香蒸留水はあまり輸入されていません。重いし、腐敗しやすいし。香りは精油の方がはっきりしていますが、希釈せず、肌に優しいという点で、芳香蒸留水はとても優秀です。
北海道のラベンダーから、あまり多くの精油が採取出来なかった頃、ポリタンク単位でラベンダーの芳香蒸留水を分けてもらっていました。車にいくつも積んで帰り、ホテルのお風呂にドボッと。今考えると超贅沢。その後に訪れた南仏では、家中で使っていて、お風呂に入れたり、リネンウォーターに使ったり。お土産品に石鹸も売っていましたが、基材として芳香蒸留水を使っていたと思います。
植物には、基本的に抗菌作用がありますが、精油とともに、水の中にも多く含まれます。お風呂に入れて使ってみると、確かに時間を置いてもぬめりが出てこない。もちろん、お湯を変えないわけにはいきませんが(笑)、実際の作用を実感できるので、是非一度お試しを!
全国から届く芳香蒸留水。本当に多種多様で、商品開発もワクワクものです。日本ならでの恵みを色んなところに取り入れたいと思ってます。