新しいプロジェクトのリリースが出ました
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002658.000005113.html
建物自体はすでに竣工しています。先日現場に行ったところ、工事中の囲いが外され、すでに人の流れが変わっていました。一つのビルが街を変えるインパクトを持っていることを実感しました。
東京に出来る高層ビルは、たいていどこかにオフィスエリアを備えています。オフィス、商業ゾーン、飲食、それにホテル。
東急歌舞伎町タワーというこの建物には、オフィスゾーンがありません。一棟丸ごと、心弾むコンテンツが満載の場所になります。ライブハウス、劇場、映画館、それに飲食エリアがあり、上のフロアには2つのカテゴリーのホテルがあります。
最初にお話を伺ったとき、ワクワクが止まりませんでした。
歌舞伎町という名前は、戦後荒廃したこの地に、まずは賑わいが必要だと考えた人たちの想いから始まります。”ここに歌舞伎座を作りたい”と願って付けた名前が”歌舞伎町”。結局歌舞伎座は、今の東銀座に出来てしまうのですが、その想いがこの地に残り、町名が”歌舞伎町”になります。その一人が、東急グループの五島慶太だったため、ミラノ座を作り、映画館やボーリング場などの娯楽施設を展開しました。私が大学生活を送っていたころ、シネマスクエア東急という映画館があって、座席が飛行機と同じシートでゆったりと上質な映画が見られるといのが特徴でした。この頃は、コマ劇場あり、ミラノ座ありで、歌舞伎町はまさにエンタテイメントの街だったのです。アングラ劇団が演じるミニシアターもあちこちにあり、随分通ったものです。
いつの間にか、ホストクラブが多いエリアになってしまい、残念に思っていましたが、このビルが出来ることで一変するでしょう。まだ開業前ですが、早くもその雰囲気を感じます。人の流れも集う人も随分変わりました。そして、インバウンドゲストがその後押しになると思います。
これまで海外のゲストのホテルの宿泊サポートをすることが何度もありましたが、新宿は圧倒的な人気があります。打ち合わせは丸の内界隈で行うのに、宿泊は新宿がいい、と言われ、送迎の手配に苦労したり、打ち合わせに遅れたり。。六本木にホテルが出来て改善された面もありますが、それでもやっぱり新宿は人気があります。もちろん、映画の影響で、パークハイアット東京の人気が高い面もありますが、新宿のあの雑多な雰囲気そのものがアニメや映画に登場している理由の方が大きい気がします。そしてそれは、西新宿ではなく新宿駅の東側、そう、まさにこのエリア。
新宿区民としての思い入れもあり、プロジェクトに加わることができ、本当に嬉しく、ワクワクした気分をずっと保ちつつ、準備を進めています。