梶川貴子のつれづれスパ日記：ウェルネスアリーナ

ALL THAT SPAのフレグランスディフューザー

フレグランスディフューザーをALL THAT SPAから発売しました

香りは2種類

https://allthatspastore.net/items/6731b5676d07c1023470ce45

https://allthatspastore.net/items/638e8f9b1c61f66ab55ed4d4

京都嵐山のmuni kyotoをプロデュースするとき、”思い出に残る香りでゲストの滞在を包みたい””とのオーナーの意向があり、バスアメニティ、スパのトリートメントで使う香りを作ることになりました。その香りを気に入っていただき、”ホテルのエントランスでも使いたい”とのリクエストを受け、ディフューザーを作ることに。香料メーカーさんと大きなボトル入りを作ったところ、そのボトルごと譲って欲しいとのお声が相次ぎ、muni用のリテール品を作りました。

当社でも一部を販売していましたが、早々に在庫が無くなってしまい、またまたリクエストが。

であれば、新しく作った香りのディフューザーも作ろうと思い、SPA sunyaのために作った香りsacreのディフューザーも作りました。SPA sunyaがあるBELLUSTAR TOKYOでは、アメニティ6種、トリートメント用にブレンドオイル、バーム、ソルトと種類も増えています。それに、ディフューザーが仲間入り。こちらは森を思わせる深い香りです。

作ってみて気づいたのですが、色が違う！

精油の色そのものが、ディフューザ―の色になっていました。自然の恵みそのもの。

冬になるとおうち時間が増えます。ぜひご自宅でもスパの気分を楽しんでみてください。

ラベンダーの季節

ラベンダーの季節になりました。梅雨のない北海道では、この季節から8月中旬ぐらいまで富良野の畑が紫に変わります。夏のヨーロッパも同様で、夏に良い香りを放つ広いラベンダー畑では、畑の中で蒸留を行い、秋を感じられる頃には、畑に蒸留に釜がゴロゴロと転がっていました。（ワイルドです）

アロマテラピーを学ぶ人にとって、特別な精油であるラベンダー、フランス人医師ジャン・ヴァルネ博士が1950年代のインドシナ戦争の際、フランスの軍医として従軍した際、兵士の負傷のためにラベンダー精油を使用し、火傷の治療などで効果を上げたことから、フランス式アロマテラピーは、医療に近い領域で発展したという背景があります。リラックス主体のイギリス式に対し、高濃度高希釈で使用して、効果を優先するというフランス式のやり方が生まれたきっかけです。

一方で、精油の前に愛用されていた芳香蒸留水は、洗浄剤として活用されてきました。Lavareはラテン語で”洗う”という意味があります。殺菌力・抗菌力に優れている点や、香りの良さが生活になじんだ理由でしょう。

そんなラベンダー、日本でも栽培する場所が広がっていますが、もともと降水量が少ない地域の方が育ちやすく、かつ標高700メートルを超えないと真正ラベンダーとして生育しないため、栽培に適した場所はおのずと限られます。日本では適した土地としては、まず北海道が挙げられます。代表格は富田ファームで、こちらでは、試行錯誤の末に、日本に合った品種を開発し、国際的な賞も多く受賞するまでになりました。私が洞爺でスパの立ち上げのため、地元の素材探しをしていたころは、精油としてトリートメントに使用できるものがなく、芳香蒸留水やピローマスクなどお土産品として販売しておられました。そこからの進化は本当に素晴らしいです。

ALL THAT SPAの製品に使用されているラベンダー精油は、すべて富田ファームさんのものです。

SPA sunyaのメニューを開発するにあたり、ドライフラワーを使ってみることにしました。少量でも良い香りなのですが、束で取り寄せると本当に香りが素晴らしい！

精油を採取する際も、刈り取った後数日間陰干しします。こうすることで、エステルの含有量が高まるそうです。このドライフラワーはその状態！

この香りを楽しみだけでも素晴らしい経験ですが、スパではこれをスクラブ剤として使用します。

ベースはALL THAT SPA Renewal ScrubのPURIFIANTE で、もちろんこのスクラブにも富田ファームさんのラベンダー精油がブレンドされています。

お客様に、ハーブバーのカウンターで混ぜていただくのですが、ラウンジいっぱいにラベンダーの香りが広がります。

精油のボトルから滴数を出すだけでは伝わらない、ラベンダー本来の魅力を感じていただければと思っています。

ボディローション新発売

ALL THAT SPA の瀬戸内シトラスシリーズからボディローションを発売することになりました。

パッケージは、すでに販売しているシャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュと同じもの。ポンプも同じです。今回の発売を機に、この瀬戸内シトラスシリーズについてご説明したいと思います。

瀬戸内エリアとは長い縁があり、この地域の産物を何か商品に出来ないか、と何度も試行錯誤してきました。国産レモンの栽培で有名な地域ですが、無農薬・減農薬で栽培されたレモン果皮からは良質な精油が採取出来ます。が、実はレモンの精油を製品化するのはかなり難度が高く、何年もこれと言うブレンドが出来ませんでした。まず、”レモンの香り”のイメージは果汁から来ていることが多く、精油の香りでは弱く感じてしまうこと、柑橘系の精油は香りが飛びやすく、賦香率を上げても安定しないこと、などがあります。その結果、多くの人が感じる”レモンの香り”は合成品が多く、その香りの強さから、天然物の展開が難しいのです。

ようやく本腰を入れたのは、広島県を襲った豪雨災害がきっかけになりました。トリートメントで使う精油を作ってくださっていた会社から、何とか使い道がないか、と相談を受け、もう後がないと思って開発を進めました。何度も失敗を繰り返していたので、ある程度方向性が絞られて、2つの香りのブレンドに収束しました。それが今の商品です。

ホテルアメニティを作る事は決めましたが、次の課題は基材です。ホテル客室で使われる物の多くは、究極のローコスト品です。既存品に合わせて基材を作るか、スパクオリティのものにするか、数字や取引先を考えて悩みに悩みました。たとえ細々でも良いと思い、スパクオリティのものを作ることにしました。多分、同グレードのものですと、海外ブランドが数倍の価格でセレクトショップなどに並んでいると思います。それでも思い切って作りました。最初は30mlのもののみ作りました。

客室に置いていただき、スタートしてみると、滞在なさったお客様から、当社のinfoにメッセージが届くようになりました。それは嬉しい反応の連続でした。”宿泊施設に置いてあるもので初めて良いと思った””頭皮がかゆくならなかった””家でもずっと使いたい”などなど。宿泊施設の方は、1泊や2泊のゲストがそれほど気にはしない、とおっしゃるのですが、実際は真逆の反応でした。それは、”ホテルに期待していない、なので荷物になっても自分のものを持参している”という声でした。

その後、宿の方々からも多くのフィードバックをいただき、詰め替えできるポンプタイプを作ることになりました。それが今回の容器です。これも、容器とポンプの相性を確認するのに何十種類と試しました。一番快適に出すことが出来るのが現在の形状です。詰め替えが欲しいとの宿泊施設のご要望を受け、2Lパウチも作りました。

新型コロナの感染拡大で、ホテルやスパの営業が難しい状況の中、再びinfo宛てにメッセージをいただくようになりました。“購入できなくなったので、オンライン販売を始めて欲しい”というお声でした。何とかしないとと思い、始めたのが現在のSTORESのサイトです。詰め替えパウチも掲載してみたところ、とても好評で、リピート購入が日に日に増えています。ご家族皆で安心して使える、とのコメントを聞くと、本当に嬉しくなります。

そんな中、お取引先から寄せられた要望が、”お風呂あがりにすぐ使えるボディローションが欲しい”の声でした。当社の取引先には、上質な温泉施設を設けておられるところが多く、日に数回楽しまれる方にとって、保湿が欠かせないとのお声です。実際に宿泊してみて、テクスチャーや香りの検討を始めました。外資のホテルも温浴施設を備えるところが増えていますが、こちらでも当たり前のように大容量のボディローションが置かれています。あちこち宿泊して試してみました、が、満足のいくものはありませんでした。

天然素材、保湿感、のびの良さ、爽やかな香り、と要素を整理しつつサンプル作成を続け、ようやく完成したのが、今回の商品です。成分は贅沢そのものです。ホホバオイル、オリーブ果実油、オリーブスクワランが配合され、そして有機栽培された茶葉水も配合しました。この茶葉水の配合により、抗菌作用と保湿作用がアップしています。これもまた、作り手さんとの出会いが商品として実りました。

冬の乾燥の時期だけでなく、汗や冷房で何かと肌に負担をかけることの多い夏の時期にも快適にお使いいただけます。私は全身の保湿に加え、少量とってヘアクリームとしても重宝しています。何より、安心安全な成分で、たっぷり心地よく使える点が嬉しいところ。

新発売を記念して、8月31日までご購入の方には、ALL THAT SPAのベイジングソルト個包装（エプソムソルトベース）をプレゼントしております。

 

ご購入はこちらから

https://allthatspastore.net/items/662c4641cb9db80c42f65bd6

 

婦人画報３月号に掲載されました

婦人画報３月号の美容特集は、”シルク美容最前線”。SPA sunyaで展開しているシルクを使ったトリートメントを取り上げていただきました。

絹を使ったトリートメントを作ってみたい、という思いは、以前より持っていたのですが、シルク成分を使った製品はすでに市場にあり、導入するなら明確な違いを持ったものにしたいと思っていました。ここ数年お手伝いしている富山県のプロジェクト”美のこわけ”のプログラムの一環で、絹織物を作っている松井機業さんを訪問する機会に恵まれました。

かつて日本における一大産業だった絹織物の産地として、城端地区は有名なところです。川島織物創業者の出身地でもあります。松井機業さんは、そんな地区に唯一残った絹織物の工房です。訪問した時、対応してくださった松井紀子さんから、”お蚕様の一生”についてお話を聞きました。蚕は、本当は蛾になって外に出たい、でも、その直前に生きたまま釜で茹でられてしまう。絹糸は、お蚕様の命を頂戴しているんです。というお話に、はっとさせられました。その時にいただいたマスクの中に入れる絹製のシートがとても肌に良く、布になってもまだ残るセリシンの効能に驚いたのです。

この絹自体を何とか活用できないか？とこの日から思うようになりました。そこから、試行錯誤を経て完成したのが、Blessing of silk cocoonというトリートメントです。しけ絹そのものをマスクに使用します。とっても美しい！！

開発する際、シルクの入った美容液も作りました。トリートメントでは、この美容液をほぼ１本使います。仕上がりは、モチモチつやつや！

この美容液のシルク成分は、溶剤を使用せずにオゾン水で抽出した原液が配合されています。溶剤を使うと安定するものの成分が残る、水で抽出すると冷蔵保存して短期間で使い切ることが必要、との説明を受けて困っていたところ、この原液を作るサプライヤーさんを紹介されました。技術改良は素晴らしい！

当社の製品には、可能な限り天然の原材料を使用し、合成成分や溶剤はできるだけ使用しない方法を取っています。精油も水蒸気蒸留かインフューズドにし、成分分析も毎回行います。シルク布自体を使いたいと思ったきっかけも、マスクシート自体の成分への疑問から始まっているので、シルク成分の抽出にあたり、溶剤を使用することは避けたかったのです。

そして誕生した美容液は、オンラインでもご購入いただけます。

https://allthatspastore.net/items/648019112cd2e1002f6bc3cd

セラピストたちの間で、今一番人気のこの美容液。私自身も毎日使っていますが、とても調子が良いです。絹の成分何故にこんなに良いのか？については、特集の中で信州大学の玉田先生が解説なさっています。改めて勉強になりました。

 

 

 

 

宇奈月温泉に行ってきました

富山の宇奈月温泉に行ってきました。北陸は、この時期が一番食材豊富。蟹をはじめ海産物が美味そのもの！北陸新幹線の開業で、富山から黒部宇奈月温泉までは一駅。かつて秘境と呼ばれた場所ですが、とっても便利に行けるようになりました。ピーカンの東京を出発し、長野を過ぎたあたりから景色が一変します。トンネルを抜けるとそこは一面の銀世界。

ちなみに、ここ数年の変化としては、東京からスキー道具を持って乗り込む外国人が増えたことです。その方たちの多くが長野や上越妙高で降りていきます。開業したころ、あまりにガラガラで成り立つか？などと言われた北陸新幹線、様変わりです。

今回の行き先は、宇奈月温泉の延楽さんです。実はこちらで、ALL THAT SPAのバスアメニティを使ってくださっているので、いつか訪問したいと思っていたのですが、冬の時期はかなり込み合っており、なかなか伺えずにいました。元旦に起きた能登半島の地震の影響で、富山のお宿のキャンセルが多いという報道を見て、これは行かねば！と勝手応援宿泊に駆けつけた次第です。

黒部宇奈月温泉の駅を降りると、”延楽”の旗を持った方がお迎えに来てくださっています。ここから送迎バスで２０分ほど。道は綺麗に除雪されていて、普通のスピードでぐんぐん進みます。この除雪、宿の前まできちんとされていて素晴らしい。

ちょこっとご挨拶して客室へ。目の前は水墨画のような渓谷の景色が広がってます。

さっそくお風呂に向かいます。こちらには男女別の大浴場に加え、露天風呂が２つあります。こちらは３階の方のお風呂。冷たい風が気持ち良く、のぼせることなく長い時間入っていられます。（極楽である）ちなみに、こちらにはガラス窓があるわけじゃなくて、フルオープンエアです。

そしてお楽しみの夕食、富山の海の幸、最高！！

何度も露天風呂と客室を往復し、温泉を堪能しました。

宇奈月温泉では、被災地の方々の２次避難場所に指定され、ちょうどこの日から他のお宿で受け入れが始まったようでした。もともと、大型旅館が多い地域で、やや団体向きのお宿のリニューアルも進んでいますが、こういう場合には大型旅館が便利な面もあるんだな、と感じます。この心地良いお湯で、まずは一息ついて欲しいです。

北陸の観光支援策として、北陸新幹線延伸の日（３月１６日）から、北陸応援割が始まります。とってもお得なので、またその時期に、北陸旅に出かけてみたいと思っています。

 

 

 

 

ベイジングソルトの個包装を作りました

スパの基本はお風呂から！

手軽にお使いいただける、ベイジングソルトの個包装を作りました。

ALL THAT SPAでは、ボトル入りのソルト3種類をすでに発売しています。エプソムソルトに白濁するミネラルを加え、それに天然精油を加えて、香り豊かにしたものです。Purifiante, Relaxante,それにApaisanteの3種類。発汗良し、代謝良しで人気があり、スパでは、同じ製品をバストリートメントやフットケアに使っています。

その後、バスアメニティのラインを追加し、”客室をスパに変える”をテーマに、瀬戸内シトラスのシリーズを発売、その後、京都嵐山のMUNI KYOTO,  新宿歌舞伎町タワー内BELLUSTAR TOKYOのアメニティ類を担当し、お風呂回りのアメニティ開発についても、メーカーさんとの繋がりが増えてきました。

そして、その間に、香りのブレンドも増えてきました。

ムクムクとやる気になってきたのが、この”個包装の開発”でした。実は、この種のソルトを作る際、ネックになるのは個数なんです。フィルムを使用するので、製造個数の単位のケタが上がります。う～ん、それはちょっと自信無い、、、と何回断念したことか。

でもでも、私はどうしても作りたい。なぜならば、やっぱりこれを自宅のお風呂でも、ホテルの客室でも使って欲しいからなんです。ホテルのバスアメニティについているソルト、はっきり言って、残念な商品が多いです。ソルトの基材もダメ、香りは合成、そしてひどい着色だったりして、無い方がいい、という場合も珍しくありません。安いのはわかるのですが、どうしてこんなの置いちゃううんだろう。。。特に、それなりのホテルでそういったソルトを見ると悲しくなります。

今、ホテルの設備はどんどん良くなっているので、新設のホテルならバスタブが大きかったり、運が良ければビューバスだったりします。なら！優雅なバスタイムが楽しめるはずなのに、ソルトがダメダメだと、ホントに気分下がります。そんな時、このソルトがあれば、ググっと気分が上がること間違いなし。

エプソムソルトは、天然の温泉成分なので、温泉じゃないけどバスタイムを楽しんで欲しい、というお宿にはピッタリです。そして、何と言ってもこの豊かな香り！（自画自賛）香りのバリエーションも豊富です。そして、やっぱりパッケージが大事、ということで今回も頑張りました。平面なら楽勝かと思ったのですが、やっぱりグラデは何でも大変なのね、と実感。何度もやり直して、良い仕上がりになったと思ってます。（自画自賛）

もともとあったPurifiante, RelaxanteにHarmonieとTranquiliteが加わり、そしてSacreを追加しました。ラベンダー、月桃、レモン、柚子、杉、黒文字と日本の恵み満載です。

お風呂に常備はもちろん素敵ですが、宿泊プランに付けていただくのも良いかも。

試してみたい方は、STORESからどうぞ

https://allthatspastore.net/

 

 

ALL THAT SPAのブレンド

3つの香りでスタートしたALL THAT SPAのオリジナルブレンドに、HARMONIEとTRANQUILITEが加わり、そして今回新たな香りが加わることになりました。

精油のブレンドは面白いもので、香水に繋がるような香りのレシピ本もありますし、効能別のブレンドもあります。

最初の３つは、”国産精油のみでブレンドする”にこだわってみましたが、その後オマーンに行く経験なども経て、もっと柔軟にブレンドすることを楽しめるようになってきました。メインに据える香り、微量配合で個性を引き出す香り、保留剤的な香りなど、ブレンドする際にもそれぞれ役割があります。

HARMONIEは、広島で豪雨災害が起きた年に、広島の大崎上島のレモン精油を使うことを考えてブレンドし、TRANQUILITEは、京都のMUNI KYOTOが開業する際、ホテルのバスアメニティやディフューザーを作って欲しいと依頼されてブレンドしました。

そして、今回は、スパのコンセプトを作る際に、明治神宮をテーマにしようと考えて樹木系を前提に使用する精油の選定に入りました。SPA sunyaは、サンスクリット語で「空」の意味を持っています。東京を空から眺めて目に入る緑の塊が、明治神宮です。ここは森と言われていますが、実は人工林。明治天皇を祀る場所として荒地が開発されました。全国から樹木が持ち込まれ、奉仕者もやってきて植樹されてから100年、人の手が入ることなく、森を形作っています。

まさに日本を凝縮したような神聖な場所で、ここの雰囲気を香りに出来ないか?と思い、ブレンドしました。香りの名称は、フランス語で”神聖な”を意味するSACRE （サクレ）にしました。メインの精油は、立山連峰で育った黒文字です。古来より、霊峰と呼ばれた場所に自生している黒文字は、香りの深さも格別です。

SPA sunyaには、ハーブバーがあり、ここで香りともに、キャリアオイルも選べます。ホホバ、オリーブスクワランブレンド、ライスブラン、カメリアの4種を揃えました。さっぱりからしっとりまで肌質に応じて選べますし、季節によってブレンドを変える事も出来ます。足湯用のエプソムソルトも、お好みの香りで作れます。

お急ぎの方には、こちらで選んだものをご用意しますが、是非ゆっくりその時にご自身が求める香りを選んでいただきたいと思います。

 

 

 

MUNI KYOTO オリジナルアメニティ

京都嵐山のMUNI KYOTO

開業前からプロジェクトに加えていただき、イイノナホさんの素敵なアートで満たされたmunispaでトリートメントをご提供しています。

当社でお手伝いしているのは、もう一つ、ホテルのバスアメニティです。

もともとは、アメニティを選定している際に、海外ブランドのものの香りが強いという話が出て、”香りを作れますか？”との打診を受けたのがきっかけでした。

スパのトリートメントバームを、オリジナルの香りで作りたいと思って準備中だったので、その香りを試していただきました。京都の柚子、杉をベースにして、トップ、ミドル、ベースノートを調整していきました。そうして生まれた香りが、Tranquiliteです。バームとバスオイルは、ALL THAT SPAの商品として作っています。

この香りを気に入ってくださり、エントランスにディフューザーを置きたいとのご相談を受け、ディフューザー向けのオイルを作りました。この香りもお客様に好評だったようで、”オイルを分けて欲しい”というご要望が何度もありました。そういった経緯もあり、諸々商品化したいとの展開に。

で、誕生したのが、フレグランスディフューザー

箱入りです

サイドのmuniマークがお洒落（だと思ってます）

そして、バスソルトも。こちらは、容器に入れてご提供していたALL THAT SPAのベイジングソルトが人気とのことで、この基材を使って、香りをtranquiliteにして仕上げました。

販売用は、ギフトボックス入りです。（５包入り）色は、muni kyotoのブランドガイドラインから選んで作りましたが、素敵にしたくて、ロゴは箔押しです。（可愛くなりました！）

スパもリピーターの方が多く、”この香りが好き””帰ってきたという気持ちになる”と言われると、本当に嬉しくなります。

20室のホテルで、まったくのオリジナルアメニティを作る事例は、ほとんど無いと思います。多分受けるメーカーがあったとしても、同じバルクを違う容器に入れる程度でしょう。実はそれだけ、すべてを一から作るには、手間がかかります。工場やデザイナーが丁寧に取り組んでくだったのは、もちろんですが、発注側（オーナー側）も、開業前の忙しい中、毎回きちんと見てくださいました。

オリジナルを作る判断をしてくださったこと、その商品を大切に育ててくださっていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。

ALL THAT SPAのサイトでも販売して！と言っていただき、オンラインサイトでの販売を開始しました。是非お試しください。

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玉の湯に行ってきました

由布院の玉の湯さんに行ってきました。

コロナあり、骨折ありで何度もキャンセルしてしまい、”やっと着いたー！”という気持ちです。

玉の湯といえば、この景色

到着してすぐに案内されるラウンジ前のテラス

今回の滞在、純粋に玉の湯さんに宿泊したい、という目的に加えて、我が子の晴れ姿を見たい、ということもありました。

客室には、ボックス入りのアメニティと、内湯にシャンプーとコンディショナー

大浴場には、シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ

ショップにも！

滞在中、私も何度も使用しましたが、由布院の柔らかなお湯に合っているようで、いつもにも増してさわやか。早朝の温泉で一緒になった方たちが、”ママ、このシャンプーいいよ～””さすが玉の湯さんねえ。”と話しておられるのを聞き、湯船につかりながら手を合わせておりました・・・！

賑やかさが復活した由布院ですが、玉の湯さんの敷地内に入ると、そこはもう別世界。穏やかで優しい空気が満ち溢れています。

お食事も極上素材がふんだんに！

ALL THAT SPAのオンラインショップでは、シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ500mlの3本セットが一番人気なのですが、”玉の湯さんで使ってみたら良かったから”との口コミとともに注文してくださいます。ご滞在中の快適さに助けられているんだろうなあ、と感謝の気持ちしかありません。

温泉に行く前に、散歩をしていると、庭で草を取り、水を撒いているスタッフの方に出会いました。自然に見える美しい庭にも、絶えず人の手がかかっている、そしてそれを何十年も続けてこそ、多くのファンに支えられていることを実感しました。

学びの多い滞在でした。

 

芳香蒸留水

精油を蒸留する際の副産物として出てくる芳香蒸留水。精油工房さんから、送っていただいたものを愛用しています。化粧水として使用したり、基材に使ったり、お風呂に入れたり。一時期箱にいくつもあったのですが、随分減ってきました。

アロマテラピーは、精油を使った療法と定義されていますが、植物から抽出したものとしては、ローズの芳香蒸留水であるローズウォーターの方が長い歴史があります。そもそも、成分的にもローズは、油性より水溶性の方が、香りが良いし。

産地に近いところでしか活用しにくいので、芳香蒸留水はあまり輸入されていません。重いし、腐敗しやすいし。香りは精油の方がはっきりしていますが、希釈せず、肌に優しいという点で、芳香蒸留水はとても優秀です。

北海道のラベンダーから、あまり多くの精油が採取出来なかった頃、ポリタンク単位でラベンダーの芳香蒸留水を分けてもらっていました。車にいくつも積んで帰り、ホテルのお風呂にドボッと。今考えると超贅沢。その後に訪れた南仏では、家中で使っていて、お風呂に入れたり、リネンウォーターに使ったり。お土産品に石鹸も売っていましたが、基材として芳香蒸留水を使っていたと思います。

植物には、基本的に抗菌作用がありますが、精油とともに、水の中にも多く含まれます。お風呂に入れて使ってみると、確かに時間を置いてもぬめりが出てこない。もちろん、お湯を変えないわけにはいきませんが（笑）、実際の作用を実感できるので、是非一度お試しを！

全国から届く芳香蒸留水。本当に多種多様で、商品開発もワクワクものです。日本ならでの恵みを色んなところに取り入れたいと思ってます。