国内外含め、好きなスパは色々ありますが、そんな中でも”別格”なのが、タイのチバソムwww.chiva-som.com です。このスパはタイのホアヒンという風光明媚な海岸沿いに位置し、バンコクからは車で4時間ぐらいの場所にあります。
日本から行くとなると、ほぼ半日仕事になってしまうこの距離ゆえに、滞在するなら最低一週間は居たい・・ということで、お仕事休みで、ちょっとリセットしたい時期に滞在しています。
開業して昨年で10周年になるそうですが、オープン以来、仕組みやメニューが大きく変わることはありませんでした。(もちろん着実に進化していますが)そういう意味では、スパがそれほど一般的でなく、代替医療やホリスティックという言葉自体もごく限られた人々しか使わなかったころに、完成度の高いプログラムを開発していた、ということに、今更ながら驚かされます。
チェックインすると、簡単な問診があり、滞在中のプログラムを決めていきます。パッケージ料金の中には、宿泊代+食事代+1日1~2つのマッサージ+運動プログラムの参加費などが含まれます。一人で滞在しても、結構一日のスケジュールが埋まってしまい、退屈することはありません。以前友人と出かけたのですが、食事の時間を調整するのが難しいほどでした。
トリートメントも運動のプログラムも、そしてスパ・キュイジーヌもそれぞれに質が高く、これだけで満足してしまうのですが、ここの快適さを支えているのは、何といってもスタッフのホスピタリティの高さだと感じます。滞在1日目は到着が夜になってしまうので、リゾート感を味わえるのは2日目の朝なのですが、リズム感の良いほうきの音、朝食のレストランに向かう折に出会うスタッフの笑顔、私の中にあるチバソムの記憶はこの2日目の朝のさりげないwelcomeなのです。
自分自身が、ホスピタリティ産業の片隅に身を置くようになると、このさりげないwelcomeを保つことがいかに難しいか、ということが理解できるようになりました。この10年で、世界中、様々なスパができて、メニューも多様になってきました。そしてうんと豪華な施設も誕生しています。でも、私の中では相変わらず、チバソムがNo.1であり続けています。