昨日、冬の晴天の中、東京マラソンが行われました。ごく近所がコースに設定されているので、昨日のお出かけは、ルートを避けていつもと違うコースにしました。
昨年は雨で寒く、応援も一苦労、という感じでしたが、今年は澄みきった青空で、事故もトラブルもなく、楽しい大会だったようです。
私自身はマラソンランナーではありませんが、接点はこれまでも多くありました。まずは洞爺湖マラソン。一周がほぼ40KMの洞爺湖はマラソンにぴったりで、4分の1の10KM,半分のハーフとコース設定もらくらく。中ノ島を見つつ、湖1周の洞爺湖マラソンはかなり人気があり、私がウィンザーに居たときも、随分知人の部屋を予約しました。
次は宮崎。メジャーなものとしては、青島・太平洋マラソン、あとは綾の照葉樹林マラソン。前者は雄大な日向灘を見つつ、海岸線を走る人気のコースです。綾のマラソンは、もともと照葉樹林への理解を深めよう、との目的で始まりました。
小学生の頃のつらく苦しい冬季マラソンが染み付いて、私自身は”マラソン”と聞くだけで身震いしていたのですが、ホノルルマラソンに参加して(歩くだけですが)その評価は一変!みんなで走るって実はこんなに楽しいんだ、ということを実感しました。(学校教育の負の影響は大きいです・・)
東京マラソンの参加者が口々に言う言葉ですが、”普段走れないところを走れる醍醐味”が都市マラソンの魅力だと思います。比較的のんびりムードのハワイですら、車が走る道を、道いっぱいにひろがっておしゃべりしながら走ったり歩いたりする楽しさ!翌日になっていつもの風景を見ると、尚更その喜びを感じます。ましてや、大都市東京で、しかも東京見物を絵に描いたようなコース設定ですから、東京都民のみならず、県外や海外のゲストにはたまらない魅力なのではないでしょうか。
今回、参加者が3万人、ボランティアが1万人以上、それに応援の家族などを入れると、数十万人を集める一大イベントです。遠方から来る方の交通費、宿泊代などを考えると、経済効果も相当なものではないかと思います。
ホノルルでも経済効果を実感しましたが、こうやって東京でのイベントがメディアに乗って伝えられるのは大きな価値があると思います。その余波が地方にも広がってくれるといいなあ、と願わずにはいられません。
実は、青島・太平洋マラソンはいつも資金難に悩まされ、協賛金割り当てに毎年戦々恐々としておりました。大切なイベントではあるものの、運営が難しいようでは成り立ちません。公費投入という時代でもなく、自助努力で継続が求められます。東京マラソンは、運営、ボランティア、放映権、スポンサーシップなど、公に頼らないスポーツイベントの形を作り始めていると思います。
”都民の一体感”と石原都知事に言われてしまうと、やや大政翼賛会の匂いがしてやや後ろ向きになってしまうのですが、これほど思い切ったイベントはやはり彼でないとできなかったかも。