フランクフルトで行われていた展示会に行ってきました。その内容は予想通り素晴らしいものだったのですが,もっと感心したのは、その会場そのものでした。
まずはアクセスとそれに伴う設備。空港から電車で20分程度。直接空港から会場に入ることができます。フランクフルト市内からは徒歩圏内ですし(でも歩くにはやや雰囲気悪し)、タクシーで10分程度、トラムで数分。会場は巨大ですが、それぞれの会場に、豊富なクローク。多くの人はここにコートや鞄(スーツケースも)をあずけることができます。空港から直接入る、展示を見てそのまま空港に向かう人にはとても便利。
館内施設も充実です。あちこちにカフェやバー、レストランがあります。レベルや雰囲気もいろいろ。バーのそばでは、ジャズカルテットが生演奏をしていました。これもとても素敵です。とにかく広くて、見たいものが山のようにあるので、一気に・・いっても限界があります。数時間見て休憩、また見て休憩、を繰り返します。気づいたことをメモにまとめようと思って、レストランに入り、コーヒーを飲みつつ、レポートも書きました。そんな気分になれるほどいい環境だということです。
これが日本なら・・と思い浮かべてみるのですが・・。まず、ビッグサイト。不便で、食べるとこともなくて、なんだかトイレも混んでいて・・。はあ~。展示会の案内状をいただくたびに、申し訳ないと思いつつ”行きたくない”と思ってしまうのは、会場によるところも大きいよね・・。
で、幕張。これはまたとんでもなく遠い。で、歩きにくい。
東京に住んでいる日本人である私ですらこう思うほどなので、海外からのゲストにとってはとんでもないところだと思います。だって、休める場所も無いんですから。加えて、空港からのアクセスは最悪だし。かなりのお金をかけているはずなのに、どうしてこういう結果になるんだろう・・センスが無いっていうか、不親切っていうか。なんかこう・・動線っていうのが全く考えられていないことと、デザインが重く機能的でないあたりが何とも情けなく感じてしまいました。
アメリカでも、アナハイムとかマイアミなど、コンベンションで成り立っている大都市があります。街中のホテルもレストランもこれで大賑わいだし、値段も結構高め。アジアではシンガポールで行われることが多いのですが、これも日本は遅れを取っている?そもそもやる気が無い?(でもあっちここっちもお金は使っているような・・)
私は展示会が嫌いなんだと思っていたのですが、環境によっては楽しいことがわかった!という新発見の旅でした。日本の展示会も何とかしてほしい~。