Le pain quotidienが日本にもオープンしたとTVで見て、先週・今週と出かけてきました。場所は、東京プリンスホテルの中です。
このパン屋さんに初めて入ったのは、もう10年近くも前で、ウィンザーホテルのプロジェクトに入る前でした。ブラブラとパリに遊びに行っていたとき、ウィンザーのスタッフで、食の研究をしている人に案内をお願いできることになり、待ち合わせをしました。豪華レストランを勧めてくれると予想していたのですが、彼女が連れていってくれたところがここでした。
ナチュラルだけど、意外と普通・・、と思っていたら、興味深い話をしてくれました。フランスでは、パン屋さんの基準が厳しく、その基準を満たすのがブーランジェリー、カイザーがこれにあたります。でも、朝3時~4時から粉まみれになって働くことを、フランス人も敬遠し、数は減る一方。スーパーなどには、日本と同じような大量生産のパンが溢れている。(私もこれは不思議に思いました)
でも、普通の人だって、おいしくて安全なパンが食べたいよ~というニーズは強い。そこで立ち上がったのは、ベルギー人。まったくの異業種からの参入だったので、既成概念にとらわれない新しいアイディアいろいろ。オーガニックを基本にし、そしてチェーン展開できるように、冷凍パンもありにした、ということでした。
当時のフランスでは、これにはかなりの抵抗があったものの(作り手には)、食べる方は大歓迎!というわけで、あれよあれよと急成長、大成功を遂げている、とのことでした。実際、ベルギーのフレンチのレベルは、フランスと同等ではないか、と私自身も感じていたので(特にカジュアルな感じ、ヘルシーな感じはかなりレベル高し)この話にふんふんとうなづけるものも多く、納得してランチを楽しんだのでした。
次の出会いはニューヨーク。これもまたぷらぷらと遊びに行っていた折、疲れ果てて、ほっとできるカフェを探していたら、ナチュラルでいい感じのお店が。カフェと思って入ったら、おいしそうなパン。もぐもぐと食べていたら、え~っとどこかで見た内装だなあ、と徐々に思い出しました。
そして、東京。ここは、厨房も広めで、パン生地もスタッフが一生懸命に作っているのが見えます。プリンスホテルのお庭も見えて、東京タワーも見えて、そしてプリンスホテルの駐車場も使えて・・と都内ではこれ以上の立地はないだろう、と感じるほどの場所。
先週は午後でかけたら、長蛇の列で、少し買って帰るのがやっと。今日は朝7:30に行って、ゆっくり朝食ののち、チョコスプレッドやパンを買って帰りました。ああ、この店、軽井沢プリンスにも欲しい~。出店プリーズ!!