ちょっと前のお休み、屋久島に行ってきました。縄文杉にチャレンジしたかったもののかなりタフな行程のようだったので、これは断念し、他n行程を選びました。2日続けて、屋久島の緑の中をトレッキング。緑のパワーに圧倒されました。
”いつも雨なんだって””ドロドロになるらしいよ”との言葉に、簡単に断念した数年前。山歩きに少し慣れて、すべりにくい靴もあるしなあ、ぐらいの気持ちで、今回は歩いてみました。比較的お天気が安定している時期でしたが、それでも少し山に入ると、すぐに雨。ずっとずっと雨。でも、なぜかヘタれず、黙々と歩きました。
屋久杉の名称は、樹齢1000年以上の巨木にのみ許されます。本州での杉の寿命は長くても数百年。それがここでは何十倍もの命を与えられます。その数千年の間、すくすく伸びるなどと言うことは無く、台風で枝を折られ、曲がり、ときには切られ、でも、豊富な雨と気温に助けられ、再生を続けていきます。そのパワーはすさまじいものでした。
環境や杉の成り立ちによっては、樹齢の評価が1000年単位で簡単に変わるそうです。1000年が誤差・・。随分立派な杉を見かけて、”これも屋久杉ですか?”とガイドさんに伺ったところ、”良くて900年ぐらいですかね、小杉です”とのお答え。この島では、1000年未満の杉は”小杉”と呼ばれるそうです。
なんだか、こんなことを聞き、そして圧倒的な緑のパワーを前にすると、日常の小さな悩みなんて、どうでも良くなってきました。自然の美しさはあちこちにありますが、この屋久島で感じるものは、別次元だったように思います。
運よくツアー客が少なく、”もののけ姫”の舞台になった言われている苔むす森を独り占めし、雨宿りの岩場で、ガイドさん特製のおいしいコーヒー(豆から挽いてくれました)をいただきました。至福の時間です。