明けましておめでとうございます。東京のお正月は晴天続きでおだやかな3日間でした。
毎年、元旦にはおせち料理をいただきます。長年手作りを続けた結果、だんだん慣れてきました。お重も3セット持っているので、とにかく器はとっても立派です!
デパートやネットなどで、あらゆる料亭のおせちが揃う今、”家で作ってる”と言うと、結構驚かれます。絶対に手作りじゃなきゃ、とか我が家伝統の味、などというポリシーがある訳でも無いのですが、気づくと毎年お重に詰めている、という感じです。今年は、美味しいらしいと評判のオイシックスに頼もうかとか、神楽坂のお料理やさんにお重を預けて詰めてもらおうか、とか思っていたのですが、年末に慌ただしくなってしまい、気がつけば年末になり、結局自分で作ってしまいました。
といいつつも、最初から作る気満々だったわけではありません。結婚して最初の頃は、まずお正月に日本に居ませんでした。南の島に毎年行っていたのですが、そのうちお正月の成田の混雑に疲れてしまい、日本で過ごすことにしました。おせちを作れる気がしなかったので、デパートに買いに行ったのですが、その味の濃さとレトルトパウチに入った煮物に味気無さを感じてしまい、少しずつ作り始めました。
レシピ本を買ってきてその通りに作ってみたのですが、一通り作るにはなんと白砂糖が2キロも必要なことにまずビックリ!そしてお醤油も大量に必要になります。で、食べてみると味が強すぎてすぐに飽きてしまいました。
その後、いい出汁を使えば砂糖や醤油はそれほど使わなくても良いことや、甘みも色んな種類があることに気づき、自分なりに味を調整できるようになってきました。普段の料理と同じように、ゴマ油やオリーブオイル、黒砂糖やメープルシロップ、藻塩やフルールドセルなどを使って、おせち料理を仕上げています。
売っているものは甘すぎて、どうしても家で作りたい料理が、栗きんとんなのですが、これは結構体力が必要でした。(最大の山場です)が、今回は、Vitamixを使って、あっという間にとろとろに!さつまいもの繊維も、本当になめらかになりました。調理道具はやっぱり大事です。煮物系はすべてストウブも大活躍です。
おせち料理には昆布や椎茸、豆などの乾物類が多く使われています。時間をかけてもどせば、ふっくらした味わいになることや、豆がいかに多くの水分を含んでつやつやになるか、などその奥深さを実感します。そして、日本酒やみりんでまろやかになると言うか華やかになるというか・・。和食ってすごいなあ、と改めて感じるひとときでもあります。